【日本ハム】生まれ変わったチーム OP戦2位で「勝ち癖」達成 実戦漬けで「競争意識」も…記者が「見た」

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2023.3.27(月) 05:30

5回を投げ終えたポンセ(45)を迎える日本ハムナイン(カメラ・関口 俊明)

◆オープン戦 日本ハム1ー1ヤクルト(26日・エスコンフィールド北海道)

 日本ハムはオープン戦を11勝6敗1分けの2位で終えた。13年ぶりの1位こそ逃したが、昨年の5位から躍進。「優勝しか目指さない」今季に向けて、シーズン最下位だったチームの何が変わったのか。担当の内田拓希記者が「見た」。

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 会見場に現れた新庄監督は、手応えを隠さなかった。「勝ち癖をつけるというテーマは達成できた。崩さずに開幕ダッシュ。シーズンでも、この流れをやって行けたら最高ですね」。オープン戦を首位のオリックスとゲーム差なしの2位で終え、合格点を付けた。

 「2・1」から始まった定位置争いが、好結果をもたらした。林ヘッドコーチは「去年と一番違った点は、競争意識です」。キャンプ初日から紅白戦を行い、プレシーズンに計32試合を実施。昨年より5試合多い「実戦漬け」には、指揮官による競争意識を刺激する仕掛けが施されていた。

 昨季の「合格者」を8人としつつ、詳細は明かさず。選手は立場を明示されなかったことで、緩みのない空気感が生まれた。昨季首位打者の松本剛が、2月1日の紅白戦初打席で安打を放ち「本当にホッとします」と塁上で手を叩いて喜ぶ姿が印象的だった。

 試合終盤にはあえて同ポジションの選手を代打に送り、安打を放てば翌日に即スタメン起用。連日先発を入れ替える形は昨年と同じでも、「トライアウト」として選手を試した就任1年目とは異なり「結果を出した者が試合に出られる」というメッセージが込められた采配に思えた。

 29盗塁は2位に8個差をつけて12球団トップと、目指す「走る野球」も浸透しつつある。「去年から(盗塁を)失敗して失敗して…。それを無駄にしない意味で、この盗塁数が生きてくる」。30日には一足早く、新球場エスコンで楽天と開幕戦。就任から1年2か月の助走を終えた新庄ハムが、いよいよ船出する。(日本ハム担当・内田 拓希)

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