【西武】仙台出身の佐藤隼輔が3・11に登板「今でもしっかり覚えているので、忘れないように」

スポーツ報知

  • ニュース

2023.3.11(土) 18:52

佐藤隼輔

◆オープン戦 西武―ソフトバンク(11日・ベルーナドーム)

 東日本大震災から12年を迎えたこの日、試合前には両チームの選手がベンチ前に整列して1分間、黙とうをささげた。その中でも特別な思いを胸に秘め、静かに目を閉じていたのが西武の2年目左腕・佐藤隼輔投手だった。

 宮城・仙台市立愛子小5年の時、5時間目の算数の授業中、体験したことのない大きな揺れを感じて、机の下に体を隠したことは今でも忘れられない。「めちゃくちゃ揺れて、泣き出す子もいて…」。自宅は山寄りにあったこともあり食器棚の皿が数枚割れた程度で被害は収まったが、停電、断水のために数日間、知人の家に身を寄せていた。「揺れとかは今でもしっかり覚えているので、忘れないように。毎年、この時期になったら感じることだと思います」と話した。

 プロ入りして2度目となる3・11。昨季のオープン戦ではなかった登板が、9回に巡ってきた。先頭の水谷に四球を与えるが、後続を仕留めて無失点。「キャンプからゾーンに入ったボールは自信がついてきているので、真っすぐもしっかり投げられている時はいいボールがいっていると思います」。150キロ前後の威力のある直球とスライダーを武器に、貴重な左の中継ぎとして期待される2年目。あの日を記憶を胸に刻み、シーズンに臨む。

関連ニュース

【侍ジャパン】源田の離脱危機に備え…牧原大成が周東佑京が遊撃で守備練習
【西武】オレンジリボン運動プロジェクト寄付金贈呈式
【西武】マキノンが“来日1号”「打った感触もよかったね」
【西武】与座海人が対外試合初登板
【侍ジャパン】源田壮亮が病院へ 右手指負傷か 白井ヘッドコーチ「気になるところではある」

記事提供:

スポーツ報知