ロッテ・中村稔弥、練習試合・OP戦の防御率0.82「指先に伝えられて投げられている」
ベースボールキング
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2023.3.6(月) 08:38
ロッテの中村稔弥(撮影=岩下雄太)
開幕一軍入りを狙うロッテ・中村稔弥が、5日行われたヤクルトとのオープン戦に登板し、2回を投げ無失点に抑えた。中村はNPBとの練習試合が始まった2月14日以降の対外試合に、4試合に登板しているが、許した失点は3回を投げ2失点だった2月28日のソフトバンク戦のみ。2月16日と22日のDeNAとの練習試合、そして5日のヤクルトとのオープン戦は無失点に抑えている。22日のDeNAとの練習試合では宮崎敏郎、佐野恵太、ソトといった主力野手が出場する中、4イニングを投げ、初回に先頭打者の林琢真に与えた四球1つのみのノーヒットピッチング。
ここまでの実戦で抑えることができている理由に「指先に伝えられて投げられているかと思います」と自己分析する。その中でも、ストレートは5日のヤクルトとのオープン戦で、左打者の松本友にインコースにズバッと投げ込み見逃し三振を仕留めるなど、かなり良い。本人も「ストレートの調子はいい感じで投げられています」と手応えを掴む。
変化球に関しては、カーブもしっかり投げられているように見えるが、本人は「ソフトバンク戦はあんまりストライクが取れなかった」と反省するも、「ストライクが取れれば投球の幅も広がってくると思うので、しっかり制球していきたいなと思います」と前を向いた。
この日の登板は2イニングだったが、2月22日のDeNAとの練習試合では4イニングを投げるなど、先発、リリーフ、どちらの役割でも結果を残している。中村は「長いイニングをしっかり投げて、先発とかでも投げられるように頑張りたい」と意欲を見せる。
中村稔は左のリリーフが手薄ならばリリーフ、先発が足りなければ先発と、先発、ロングリリーフのどちらもこなせるのはとても貴重。開幕一軍入りを目指してアピールしていく立場ではあるが、その存在感が高まっていることは間違い。
▼ 2月14日以降の練習試合・オープン戦の投球内容
4試 11回 振7 与四2 自責1 防0.82
2月16日vsDeNA
2回 32球 被安2 振4 与四0 0失点
2月22日vsDeNA
4回 48球 被安0 振1 与四1 0失点
2月28日vsソフトバンク
3回 45球 被安5 振1 与四0 2失点(自責1)
3月5日vsヤクルト
2回 29球 被安1 振1 与四1 0失点
取材・文=岩下雄太