【オリックス】山下舜平大、自己最速158キロ!衝撃デビューに森「エグいっすよ。バケモンでした」

スポーツ報知

  • ニュース

2023.3.5(日) 05:30

7回から登板した山下舜平大(カメラ・義村 治子)

◆オープン戦 阪神2―4オリックス(4日・甲子園)

 オリックスの3年目右腕、山下舜平大投手(20)が鮮烈に1軍デビューした。3月初旬、気温14度という条件の中で自己最速の158キロを計測し、1回を3者凡退。だが、20年のドラフト1位は「まだ状態も全然上がっていない」とサラリ。末恐ろしい大器が、開幕ローテ入りへ強烈なインパクトを残した。

 7回に登板し、初球から2球続けて157キロを出すと、3球勝負で158キロ。球団日本人では山崎颯(160)、山本(159)に次ぐ球速で、島田を空振り。声出し応援が解禁された敵地のスタンドがどよめいた。

 捕手・森も衝撃を口にした。「エグいっすよ、あいつ。バケモンでした」。大阪桐蔭で藤浪、西武時代に菊池や平良らの剛速球を受けてきたが「今まで捕った中で一番速かった。この先が怖いです」と舌を巻いた。

 福岡大大濠3年時はコロナ禍で甲子園大会が中止。甲子園のマウンドに立つのは、20年8月の「プロ志望高校生合同練習会」以来で「プロ野球では初めてだったので、気持ち良かったです」。続く森下は1球で二ゴロ。井上への2球目にも158キロをたたき出し、最後は、キャンプで野茂英雄氏から教わった新球フォークで三ゴロに仕留めた。

 東京五輪期間中の21年エキシビジョンマッチで1軍を経験したが、実質的にはこの日が1軍初登板。昨年11月に両くるぶし付近の骨を摘出する手術を受けたこともあり、中嶋監督は「3年目。大学3年生ですよ。急がせないで」と報道陣をけん制したが、山下は「球数を投げていけば、もっともっと良くなっていくと思います」。今後は球数、イニングともに伸ばしていく予定で、規格外の大物が誕生しそうだ。(長田 亨)

◆山下舜平大あらかると

☆生まれとサイズ 2002年7月16日、福岡県生まれ。20歳。190センチ、98キロ。

☆球歴 小3で野球を始め、三宅中では軟式野球部で投手兼捕手。福岡大大濠では1年秋からベンチ入り。全国の舞台は未経験だが、最速153キロ右腕として注目された。

☆愛称 名前「舜平大(しゅんぺいた)」の由来は、著名な経済学者ヨーゼフ・シュンペーター。「ちょっとクセのある名前で…」と、高校時代から愛称は「ペーター」。

☆大谷が目標 エンゼルス・大谷翔平に憧れ、プロ入り時から「165キロが目標」。

☆フォーク習得中 プロ入り時の持ち球は直球とカーブだけで「通用するとは思っていなかった」。キャンプで野茂氏からフォークを教わり「手首や指の使い方など、全く(発想が)なかったです」。

関連ニュース

【オリックス】年俸一覧
【衝撃】6億円→3500万円…通算5億6500万円の減額は球界最大幅
【写真】“美人すぎる売り子”がビキニになった
【騒動】球審が佐々木朗希に異例の注意…場内騒然 18歳捕手の松川がなだめる
新庄剛志氏が斎藤佑樹に謝罪

記事提供:

スポーツ報知