オリックスの新外国人、マーウィン・ゴンザレス内野手（３３）＝ヤンキース＝が２２日、キャンプ地のＳＯＫＫＥＮスタジアムで入団会見を行った。米通算１０７発を誇る両打ちの中軸候補はアストロズ時代にダルビッシュの完全試合を阻止。チームが昨年４月１０日にロッテ・佐々木朗にパーフェクトを食らったことを聞くと「今年はそうならないようにするよ」と胸をたたいた。

　１３年４月２日、９回２死まで２６人で封じたダルビッシュ（当時レンジャーズ）から中前に弾き返した。「（日本人は）みんな僕のことを嫌いで、叩かれるんだろうなと思った。だけど、もう１０年前の話。そろそろ許してもらえたら（笑い）」。そのおわび？とばかりに、昨季の球団初となった屈辱は２度と味わわせない。

　メジャーでは捕手以外のポジションを経験。日本にも練習用に一塁用ミット、二遊間用グラブ、三塁用、外野用と５種類の“相棒”を持参した。「いろんなポジションを守れるのが一番の強み」。助っ人としては異例の万能ぶりも売りだ。

　実力者のＮＰＢ挑戦には１０歳のまな娘の存在があった。「娘の影響が大きい。娘が３年前から日本に興味を持っていて、行きたい場所や歴史を調べている。休みは子どもをどこかに連れて行かないと」。そう言って笑うパパは合流初日からランチ特打に参加。レッドソックスに移籍した吉田の穴を埋める活躍が期待され、気合十分だ。（小松　真也）

　◆マーウィン・ゴンザレス（Ｍａｒｗｉｎ　Ｇｏｎｚａｌｅｚ）１９８９年３月１４日、ベネズエラ生まれ。３３歳。１２年にアストロズでデビュー。１７年に２３本塁打、９０打点でワールドシリーズ優勝に貢献。昨季はヤンキースで８６試合に出場し、打率１割８分５厘、６本塁打、１８打点。通算１１３９試合、打率２割５分２厘、１０７本塁打、４１５打点。１８５センチ、９３キロ。右投両打。年俸１億８０００万円。

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