西武の開幕投手に内定している高橋光成が２２日の紅白戦に先発し、２回を３安打無失点でまとめた。

　「まず、試合で先発として投げる」ことをテーマに掲げた紅白戦初登板。ブルペンでの投球練習、ウォーミングアップなどすべてにおいて公式戦と同じ流れでマウンドに登った。

　初回、先頭の若林に左前安打を許し、２回にも柘植、川野に続けて右前へ運ばれたが、長打はなく被安打３、無失点にまとめた。直球の最速は１４４キロだったが「いろいろなボールを投げてストライクも取れましたし、ボール先行になることもなかったので、そこがよかったですね」と２９球を淡々と振り返った。

　「いろいろなボール」にあったのがフォークボール。「自分の武器でもあるんですけど、いろいろ違ったボールもあったので、面白いかなって感じですね。実戦に入ってきていろいろ試してみて、打者の反応も見ながらやっていきたいなと思います」。詳細については明かさなかったが、かなりの手応えをつかんだ様子だ。

　松井監督から３月３１日のオリックスとの開幕戦（ベルーナドーム）での開幕投手に指名されており、今後はそこから逆算して調整していくことになる。紅白戦登板後はブルペンで約５０球のピッチングを行い、直球の軌道を確認。「順調に来ていますし、これから本当に実戦に入ってくるので、気温も暖かくなって、体がもっと切れてくるんじゃないかと思っています。いい調整をして、いいスタートが切れるようやっていきたいです」と３年連続の大役を静かににらんでいる。

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