◇練習試合　楽天４―８日本ハム（１９日・名護）

　楽天は日本ハムとの練習試合に４―８で敗れたがドラフト４位・伊藤茉央投手＝東農大北海道＝が、３番手で対外試合に初登板し、１回１安打無失点１奪三振と好投した。

　２点リードの６回にマウンドに上がった伊藤茉はいきなり先頭の江越を空振り三振に斬ると、２死一塁からは昨年、パ・リーグの首位打者に輝いた松本をスライダーでうまくタイミングを外し遊飛に打ち取った。１軍経験が豊富な選手と対戦し「バットがすぐ出てくる。スイングスピードが早いので驚くところはありました」と目を丸くしたが「そこに怯まずどんどん攻めていこうという感じでやりました」と強気なピッチングを披露した。

　サイドから投じる変速フォームが持ち味の右腕。右打者へはスライダー、左打者へはシンカーを使い分けた。視察したオリックスの曽我部スコアラーは「左打者の外に沈むボールが気になる」と警戒。石井一久監督も「落ち着いて自分の得意な球種だったりバッターの嫌がるコースにしっかり投げきったのかなと思います」と高評価だった。

　１８日に行われたロッテとの練習試合では同期の荘司康誠投手と小孫竜二投手が登板。それぞれ２回を無失点で抑えており、刺激を受けたという。デビュー戦で主力を封じた伊藤茉は「自信にはなった」と手応えを口にした。

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