【日本ハム】宮西投手196日ぶり登板に感激…昨年9月左肘手術から復帰
スポーツ報知
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2023.2.19(日) 03:05
◇練習試合(18日・名護) 日本ハム4-4中日
日本ハムの宮西尚生投手(37)が、復活への一歩を踏み出した。18日、キャンプ地の沖縄・名護での中日との練習試合に4回から登板した。昨年9月に左肘を手術した影響から、同年8月6日のオリックス戦以来となった実戦マウンドで、1回1安打無失点に抑えた。チーム最年長のベテランが「覚悟を持って」臨む今季、確かな手応えをつかむ再スタートを切った。
196日ぶりの登板を無失点に抑えた宮西に、2000人の観衆から大きな拍手が送られた。「ちょっとね、ウルッとくるよね」。そう感極まった、19球を投げ終え「肘も不安なかったので。肘さえ治ればいけるという自信はある。もうひと暴れしてやろうかなという思い」と堂々、宣言した。
新たに踏み出した道のり。「ルーキーの頃にやっていたことをもう一回やり直した感じ」と右手の使い方を壁をつくるイメージに変えた。グラブは「投げる時に扱いやすい」と1・5センチ短くした。この日は投げなかったがオフにチェンジアップも取り入れた。「悔いなく、全部やるというのが野球の醍醐(だいご)味でもある」。今年38歳も、尽きぬ向上心が完全復活の原動力となっている。
1年目から50試合登板を続けてきたが、昨季は24試合と14年で途切れた。「去年で背負うものはなくなったから」。迎える今季「ただ純粋に野球をしよう」と心に決めた。キャンプでは若手と同じメニューを消化し、追い込み、ひたむきに汗を流してきた。「充実できる一日を常に過ごせている」と、打ち込んできた先にある最高の結果を信じ、野球と向き合っている。
開幕1軍は「確約されている選手じゃない」と現時点では頭にない。ただ当然、強い決意は胸に秘めている。「ここがゴールじゃない。たかが1試合抑えたというだけ。これをシーズンが終わるまで続けていかないと」。新たなスタートを上々の形で切り、宮西の意欲は更に高まった。
(砂田 秀人)
〇…玉井は5回から実戦初登板し、3者凡退に切って取った。「しっかり3人で帰ってこられたことは良かった」と振り返った道産子右腕の背番号は、今年54から変更された。引退したプロ130勝の金子千尋氏から受け継いだ番号に「徐々に自分の物にしていきたい」と意を強くした。新たな発見もあった。溝脇を空振り三振に取ったカットボールを「左打者に外カットは投げていなかったが、いい感じにはまった」と好感触を得た。サインを出した伏見の「投げた方がいい」と言う助言が奏功し「どんどん使っていければ」とうなずいた。
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