「今日をチャンスに変える」。ロッテ、14日から開幕一軍を目指した戦いが本格化!
ベースボールキング
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2023.2.14(火) 08:13
ロッテの今季チームスローガン(撮影=岩下雄太)
◆ 開幕一軍を目指した戦い「今日をチャンスに変える。」
ロッテは石垣島春季キャンプ中に行われた楽天モンキーズとの国際交流試合を終え、14日からは沖縄本島に移動して練習試合がスタートする。沖縄本島での遠征メンバーも12日に発表され、途中、メンバーの入れ替えが行われることもあるとのこと。結果を残せなければ、26日まで行われる石垣島キャンプで調整することになる。
本格的な競争が始まる前に、選手たちに今季に向けた決意や開幕までどんなアピールをしていきたいか聞いた。
右肘のトミー・ジョン手術を経て、2月の石垣島春季キャンプから進化した姿を見せる種市篤暉は「キャンプの時期はすごく僕の中では野球のことだけを考えられている。動画をたくさん見たので、修正できている。その点については充実したキャンプになったと思います。本島でも抑えられるように頑張りたいと思います」と意気込めば、種市と同じ1998年9月7日生まれの鈴木昭汰は「結果が全てだと思うので、ゼロにこだわってやっていきたいです」と決意した。
プロ1年目の昨季30試合に登板した廣畑敦也は「僕の場合は打たれてもいいと思っているので、打たれた後に点を取られないというのが大事。中継ぎ、先発かはわからないですけど、そこはどんなピッチャーも変わらない。ヒット3本打たれても点を取られなければいいので、そこは3アウトとって0点で帰ってくればどんだけ打たれても、四球を出そうが継続してやってきているところ。そこがうまいことハマれば」と走者を出しても、とにかく無失点に抑えることを誓う。
益田直也、澤村拓一、東條大樹、小野郁、唐川侑己など実績、経験のあるリリーフ陣が多く、リリーフの枠を巡った競争も熾烈になることが予想される。プロ4年目の横山陸人は、リリーフ陣の競争に割って入っていくため、「まずは周りを見るというよりかは、自分の結果を意識していきたい。周りとかは気にせず、自分は自分でという感じで、とにかく試合で投げられるようにしていこうかなと思います」と話す。
21年は自己最多の37試合に登板したが、昨季は3試合の登板にとどまった東妻勇輔は、毎年この時期に本来の力を発揮できず、開幕一軍を掴んだことがない。「そこ(開幕一軍)には繋がっていないので、どれだけバッターに勝負できるかというところだと思っている。そこだけ勝負できるようにしていきたいと思います」。
東妻と同学年でプロ5年目を迎える中村稔弥も「左ピッチャーが多い中で、どのポジションでも絶対にこの時期は結果を出して無失点に抑えることが大事。自分もしっかりくらいついてこの争いに勝てるように頑張りたいと思います」と一軍の枠を勝ち取るつもりだ。
◆ 野手陣も燃えている
野手陣も昨季はシーズン最終盤にショートのレギュラーで出場した茶谷健太は「出させてもらえるのであれば、どこでも出られる準備はしたい」と一軍で出場することを最優先にポジションにはこだわらずアピールしていく姿勢を見せる。
昨季はオープン戦でアピールし開幕一軍を掴み取ったが、打率.148だった平沢大河は、内野だけでなく、この春季キャンプでは再び外野にも挑戦。ポジション争いを制するために「打てないと話にならない。打つことと、どこでも守れるように全ポジションチャンスがあればと思ってやっています」と強い覚悟を持っている。
安田尚憲、山口航輝と同じように高卒2年目までファームでみっちり鍛えてきた高卒3年目の西川僚祐は「開幕一軍を目指して、さらに結果を求めてやっていけたら一番いいかなと思います」と、結果を残し開幕一軍を掴みにいく。
シート打撃や楽天モンキーズ戦ではバットで存在感を見せた池田来翔は、「内野手も入ってきてより厳しくなってくると思うので、なんとか今年試合に出ていイメージで開幕に入って、1年間出続ければなと思うので、オープン戦からしっかりやっていきたいと思います」と練習試合、オープン戦で結果を残し、内野の競争を勝ち抜きにいくつもりだ。
育成から支配下選手登録を勝ち取ったが、一軍の公式戦で出場のない植田将太は捕手の競争に勝つため「結果を出すだけだと思うので、結果だけにこだわってやっていきたい」と話した。
吉井理人新監督が就任し、若手選手たちはポジションを掴もうと自主トレ、春季キャンプと覚悟を持って臨んできた。昨年は髙部瑛斗が練習試合、オープン戦から結果を残しレギュラーを掴んだ。今年は投手、野手にそういった選手が何人出てくるか。1人でも多く若手が一軍で居場所を掴めば、チーム力がアップするのは間違いない。レベルの高い競争で、マリーンズファンを熱くさせてくれ。
取材・文=岩下雄太
※初出時に鈴木昭汰投手の誕生日に誤りがあり、訂正いたしました。大変失礼いたしました。
【沖縄本島遠征メンバー】
▼ 投手
16 種市篤暉
17 佐々木朗希
18 二木康太
24 東妻勇輔
28 菊地吏玖
29 西野勇士
30 廣畑敦也
36 坂本光士郎
37 小野 郁
41 カスティーヨ
43 秋山正雲
46 岩下大輝
47 鈴木昭汰
48 中村稔弥
50 小沼健太
56 中森俊介
60 横山陸人
64 佐藤奨真
121 土肥星也
▼ 捕手
2 松川虎生
27 田村龍弘
32 佐藤都志也
45 植田将太
▼ 内野手
00 池田来翔
5 安田尚憲
8 中村奨吾
10 友杉篤輝
13 平沢大河
40 福田光輝
57 小川龍成
67 茶谷健太
▼ 外野手
1 藤原恭大
31 菅野剛士
51 山口航輝
59 西川僚祐
61 山本大斗
*途中、メンバーの入れ替えが行われることがある