【オリックス】鈴木誠也の金言でシュウィンデル30発100打点だ 吉田正尚の穴埋める

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2023.2.11(土) 06:00

入団会見を終え、記念撮影を行うシュウィンデル(左)とコットン(右)(カメラ・渡辺 了文)

 誠也の金言でポスト正尚だ! オリックスの新外国人、フランク・シュウィンデル内野手(30)=カブス=が10日、キャンプ地のSOKKENスタジアムで入団会見を行った。レッドソックスに移籍した吉田の穴を埋める新4番候補。「吉田はすごく偉大な打者。少しでも穴を埋められるように力を発揮したい」と、力こぶを作った。

 来日前に、昨季までの同僚でWBC日本代表の鈴木誠也に助言をもらった。「『フォークの準備はした方がいい』と。彼の練習態度を見てきたし、日本でもいい成績を残していた。鈴木選手に近づけたら」。長距離砲として期待されるが、21年は64試合で打率3割2分6厘とミート力にも自信がある。「自分は三振せず、なんとか出塁しようというスタイル。3、4番に対する攻め方を勉強したり、どういう変化球があるのか注目したい」と実戦での早期適応へ意欲を見せた。

 ニックネームは「フランク・ザ・タンク(戦車)」。力強さを意味し、「高校時代から本塁打を打った時に言われていた」という。日本で成功した中日・ビシエドもスペイン語で「タンケ(戦車)」が愛称。同じ呼び名と知り、優良助っ人の仲間入りを果たすつもりだ。

 キャンプ合流初日から早速、室内練習場でバットを振り込んだ。「言えと言われたら理想は30本、100打点。もう一度、日本一が取れるように手助けしたい」。球団の外国人で30本&100打点を達成すれば、08年のローズ、カブレラ以来15年ぶり。課題の長打力を補い、日本シリーズ連覇の使者になる。(小松 真也)

 〇…先発と救援で実績のあるメジャー通算17勝右腕・コットン(ジャイアンツ傘下3A)も入団会見を行い、“魔球使い”を公言した。「チェンジアップが得意球。バッグス・バーニーのように急に止まる、すごいブレーキがかかった球なんだ」。昨季3Aでは奪三振率14・04を誇り、米国の人気キャラクターのコミカルな動きに例えて自信をのぞかせた。また、契約合意しているメジャー通算107本塁打のゴンザレス(ヤンキース)と先発候補のニックス(パドレス傘下)は今春キャンプ中に合流する見通しだ。

 ◆フランク・シュウィンデル(Frank Schwindel)1992年6月29日、米国生まれ、30歳。リビングストン高、セント・ジョーンズ大から2013年にドラフト18巡目でロイヤルズと入り。19年にメジャーデビュー。タイガース、アスレチックスを経て21年途中にカブスへ移籍。メジャー通算145試合で打率2割6分9厘、22本塁打、79打点。185センチ、100キロ。右投右打。

 ◆ジャレル・コットン(Jharel Cotton)1992年1月19日、米領ヴァージン諸島セント・トーマス島生まれ。31歳。12年ドラフト20巡目でイースト・カロライナ大からドジャースに入団。アスレチックス時代の16年にメジャーデビュー。レンジャーズを経て、22年はツインズ、ジャイアンツでプレー。メジャー通算82試合で17勝12敗、防御率4・50。180センチ、91キロ。右投右打。

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