ロッテ、11日と12日に楽天モンキーズと交流試合 アピール合戦になるか?

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2023.2.6(月) 10:10

2020年に開幕前に支配下選手となったロッテ・和田康士朗

 ロッテの春季キャンプは第1クールが5日で終了し、7日から第2クールとなる。第2クールの11日と12日には台湾プロ野球チーム・楽天モンキーズとの「アジアゲートウェイ交流戦Power Series2023in石垣島」が3年ぶりに開催される。

 レギュラー、開幕一軍を狙う選手たちにとって楽天モンキーズとの交流試合が最初の実戦でのアピールの場となる。4年前の19年には1戦目に当時2年目だった安田尚憲が2本塁打6打点の大暴れ。投手陣でも当時育成2年目の森遼大朗が一軍実戦初登板を果たし1回を無失点、17年、18年と不本意な成績が続いていた西野勇士も1回を無失点に抑え、その後の練習試合、オープン戦でも結果を残し、開幕一軍を掴むと、先発とリリーフにフル回転。37試合に登板して2勝3敗5ホールド2セーブ、防御率2.96の成績を残した。

 3年前の20年は藤原恭大が4安打、1本塁打、4打点の活躍を見せれば、当時新人だった福田光輝も本塁打を含むマルチ安打とアピールした。

 当時育成選手だった和田康士朗は同年、キャンプ初日から二軍スタートだったが試合前練習から一軍に合流し、12-3の7回一死一塁の場面に代打で登場。第1打席はライト方向に鋭い打球を放つもライトライナーに倒れたが、先頭で迎えた9回の第2打席は、「打った瞬間です」とライトスタンドに本人も好感触の一発を放った。

 試合後には「まずは一軍に帯同して、オープン戦と出させてもらって、結果を出さないと支配下はないと思う。今年(20年)が3年目で勝負の年なので、今年はしっかり結果にこだわってやっていきたいと思います」と決意した。和田は同年、第3クールから一軍に合流し那覇の一軍遠征にも帯同。練習試合、オープン戦では同年、自主トレから磨いてきた武器である“足”で存在感を示し、開幕前に一軍を掴んだ。

 3年前までは楽天モンキーズとの国際交流試合で、若手選手たちによるアピール合戦になることが多かった。シーズンオフの自主トレ、2月1日からの春季キャンプで取り組んできた成果を発揮する舞台。1人でも多くアピールし、糸満キャンプ、その先のオープン戦の切符を掴み取り、開幕一軍争い、レギュラー争いに加わっていきたいところだ。

文=岩下雄太

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