日本ハムに新加入した札幌出身の左腕・斎藤綱記投手（２６）が、雪辱を期してマウンドに立つ。沖縄・名護キャンプ中のチームは５日、２度目の紅白戦を行う。１日の紅白戦で１回を投げて２失点を喫した斎藤綱は４日、３日連続でブルペン入りし２度目の登板に備えた。「ここ数年はけがとかを考えて毎日は入らなかったが、そんなことも言ってられない。リスクを背負っても投げるしかない。やるしかない」と力を込めた。

　修正すべき点は分かっている。「悪い時は腕を振りたいのに力んでるだけという所がある。それはやめたい」。建山義紀投手コーチ（４７）から「力んで速い球が投げられれば誰も苦労しない」と助言を受け、３日間のブルペンでは腕をしっかり振ることに集中してきた。「前回は真っすぐを求め過ぎて上ばかり見てしまった。まず自分の良さを出していきたい」と足元を見つめ直し、打者と対じする。

　サイドから繰り出すスライダーに加え、左打者の内角を攻めるために、今季からシュートも取り入れている。１日に１球投げ「その球が良かったので、自信を持っていいんだなと。強みにしたい」と手応えは得ている。「プロ１年目の気持ちでやれている。がむしゃらにいきたい」。新天地での活躍へ、同じ過ちは繰り返さない。

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