【日本ハム】FA加入の新戦力・伏見寅威、伊藤大海の球を受け絶賛!投手陣「全員の球を受けたい」と公言
スポーツ報知
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2023.2.3(金) 11:23
日本ハムの伏見寅威捕手(32)が、プロ10年間で得た極意を生かし、強い集団へ押し上げる。沖縄・名護キャンプが行われた2日、侍ジャパンに選出された伊藤大海投手の球を初めて受けた。オリックスからFAで加入した新戦力は、今キャンプで多くの投手の球を捕り、悪い状態の時を把握することに注力している。1年を戦い抜くため、好不調両面を把握することが危機回避につながるという経験を体現し、故郷・北海道での優勝へとつなげにいく。
初コンタクトを終えた伏見の表情は晴れやかだった。伊藤との41球を終え「褒めるところしかない。いいピッチャーだ」と頷いた。新天地の投手陣を知るため「全員の球を受けたい」と公言して臨む今キャンプ。「まずは相手を知らないといけない。どんな投手が出て来ても特長を生かしてあげること」。最大限の結果を引き出させるための準備を、沖縄で整えている。
プロ11年目。経験から得た持論がある。「実戦では、その投手の最悪の状況を見ておきたい」。1日の紅白戦では2投手の球を受けた。結果は様々もそこに頓着していない。「調子のいい時は少ない。ダメになった時にどうしたらいいか分からないと、シーズンは戦えない。この時期は悪いところを知っておかないと」。1年を戦い抜くため、癖や性格を知り、不調の時も乗り切らせる。そのデータを収集すべく、1人でも多くの女房役を務めることを最優先し、日々取り組んでいる。
自身の体験を経て目指す目標がある。キャンプイン前日の1月31日、昨季まで所属したオリックスが、キャンプ地・宮崎で優勝パレードした。その映像を見て、昨年11月の大阪・御堂筋パレードが脳裏によみがえった。約30万人が詰めかけた光景に「人がぎゅうぎゅうで。めちゃ良かった」と思い起こし「北海道でも絶対やりたい」と声を大にした。
新天地でのキャンプ2日目を終え「みんなめちゃめちゃ明るいし、向上心があるので」と古巣に負けない雰囲気を感じている。千歳出身の道産子が地元でも歓喜を味わうべく、培ってきた経験を、余すところなく注いでいく。(砂田秀人)
〇…ドラフト2位の金村尚真投手(22)=富士大=が2日、今キャンプで初めてブルペンに入った。全6球種、56球を投じ「まだ自分の納得いく球は行ってなかった」と振り返った。同時間のブルペンでは上沢、伊藤の2人も投球し、新庄剛志監督(51)も見守っていた。「すごく緊張したし、首脳陣もいたので。最初の10球くらいは足が震えていました」。初の体験を終え「早く慣れないといけない。その中で課題の球速をテーマにやっていきたい」と今後の向上を思い描いた。
〇…ドラフト6位・宮内春輝投手(26)=日本製紙石巻=が今キャンプ初のブルペンで、切れ味鋭いシンカーを披露した。西武・潮崎GD、ヤクルト・高津監督を参考にしている得意球で「もっと空振りを取れるようにしたい」とうなずいた。4日に再度ブルペン入りし、11日の紅白戦に向けて調整する予定。
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