加藤豪ら期待の新戦力多数、新庄体制2年目始動 日本ハムキャンプの見どころ

ベースボールキング

  • ニュース

2023.1.29(日) 19:20

日本ハムの入団記者会見で新庄監督(左)とポーズをとる加藤豪将 (C) Kyodo News

◆ 新球場の開幕スタメンをかけた戦いがスタート

 日本ハムの沖縄春季キャンプが2月1日から始まる。1月20日にはメンバー振り分けが発表され、新人ではドラフト1位の矢澤宏太投手兼外野手(日体大)、2位の金村尚真投手(富士大)、3位の加藤豪将内野手(メッツ3A)、5位の奈良間大己内野手(立正大)、6位の宮内春輝投手(日本製紙石巻)が一軍メンバーに入った。就任2年目はリーグ優勝と日本一を目指すと宣言した新庄剛志監督。その土台作りとなる春季キャンプがいよいよ幕を開ける。

●伏見、江越、田中正らが加入、積極トレード敢行

 ドラフト指名選手以外にも楽しみな新戦力が多数加わった。まずは昨季オリックスの日本一に貢献した捕手の伏見寅威がFAで加入。トレードは3件成立させ、阪神から最速161キロ右腕の齋藤友貴哉と高い身体能力を誇る江越大賀、オリックスから中継ぎ左腕の齋藤綱記、西武からユーティリティ内野手の山田遥楓を獲得した。さらに、現役ドラフトで前西武の変則右腕・松岡洸希、ソフトバンクへFA移籍した近藤健介の人的補償で本格派右腕の田中正義を獲得。新戦力がどうマッチするか楽しみだ。

●新外国人は前中日のA.マルティネスのみ、残留助っ人の覚醒に期待

 チーム力アップに欠かせないのが外国人の働き。昨季ノーヒットノーランを達成したコディ・ポンセ、救援左腕のコナー・メネズ、在籍6年目を迎えるブライアン・ロドリゲス、故障から復活途上のジョン・ガントの4投手は残留。野手では内外野を守れる両打ちのアリスメンディ・アルカンタラが残った。王柏融は育成で再契約。そして新助っ人として前中日捕手のアリエル・マルティネスを獲得した。多くの球団が外国選手の大幅入れ替えを敢行する中、日本ハムは残留選手メインでチーム強化を目指す。

●メンバー固定へ、キャンプ中は実戦メインで強化

 新庄監督は優勝を目指す上で、メンバーをある程度固める方針を掲げている。内野手では昨季チーム最多の18本塁打を放った清宮幸太郎、今季から背番号5を身にまとう野村佑希、昨季新人ながら打率.291&出塁率.360を記録した上川畑大悟あたりが現時点でレギュラー候補筆頭。メジャー経験のある加藤豪には助っ人クラスの期待がかかる。外野は昨季の首位打者・松本剛が最有力。あとは一軍キャンプスタートの淺間大基、今川優馬、万波中正、五十幡亮汰らに加え、ドラフト1位の二刀流・矢澤のパフォーマンスにも注目が集まる。指揮官はキャンプ中から実戦メインでメンバーを絞り込む方針で、平等に選手を観察していた昨年とは真逆の“サバイバルキャンプ”になりそうだ。

 日本ハムキャンプの現時点でのメンバー振り分けは以下の通り。

【一軍:沖縄県名護市】

<投手>
矢澤宏太、加藤貴之、上沢直之、伊藤大海、吉田輝星、上原健太、金村尚真、田中正義、河野竜生、井口和朋、コディ・ポンセ、畔柳亨丞、鈴木健矢、齋藤友貴哉、石川直也、長谷川威展、北山亘基、根本悠楓、宮内春輝、北浦竜次、齋藤綱記、松岡洸希

<捕手>
伏見寅威、古川裕大、宇佐見真吾、梅林優貴

<内野手>
加藤豪将、上川畑大悟、野村佑希、アリスメンディ・アルカンタラ、清宮幸太郎、石井一成、阪口樂、細川凌平、奈良間大己

<外野手>
松本剛、淺間大基、江越大賀、五十幡亮汰、今川優馬、万波中正

【二軍:沖縄県国頭村】

生田目翼、達孝太、玉井大翔、杉浦稔大、宮西尚生、立野和明、堀瑞輝、西村天裕、福田俊、ブライアン・ロドリゲス、ジョン・ガント、池田隆英、安西叶翔、松浦慶斗、コナー・メネズ、田中瑛斗、松本遼大、齊藤伸治、福島蓮、柳川大晟、中山晶量、山本晃大、柿木蓮、姫野優也

<捕手>
清水優心、郡拓也、田宮裕涼

<内野手>
中島卓也、谷内亮太、有薗直輝、水野達稀、山田遥楓

<外野手>
木村文紀、阿部和広、藤田大清、山口アタル、王柏融

※アリエル・マルティネス捕手はWBCキューバ代表候補選手のため参加日未定。

記事提供:

ベースボールキング