【西武】山川穂高、沖縄出身初のWBC侍が島人ぬ魂「絶対に負けない、世界一を取るだけ」

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2023.1.23(月) 05:45

風船をふくらませながら打撃練習を行う西武・山川

 3月に行われるWBC日本代表に内定している西武・山川穂高内野手(31)が22日、沖縄・浦添市内で自主トレを公開。巨人・大城卓、オリックス・宮城とともに沖縄出身者として初めて臨む本大会へ向け「世界に出ても絶対に負けない気持ちでやっている。日本にしかできないことをやれば絶対に勝てる」と強い覚悟を示した。

 慣れ親しんだ空気を思い切り吸い込むと、自然と気持ちが高ぶってくる。故郷・沖縄での自主トレ打撃練習で、山川は何度も放物線を描いてみせた。「この空気を吸わないと、1年が始まらないと思います」と満面の笑みを浮かべた。

 本塁打王3度のスラッガーもWBCは初めて。「10歳で野球を始めて、やっとこの舞台に立てる」と日の丸に思いをはせるが、沖縄出身者としても初のWBC代表となる。「沖縄の選手は、ひと昔前だとなかなか活躍できないと言われている時代があって…。だからこそ、東京に出ても、世界に出ても絶対に負けないという気持ちで僕はやっています」と語気を強めた。

 沖縄の意地を見せたい。その支えになるのが宮城と大城卓だ。宮城は公式戦で何度も対戦しており、1学年下の大城卓は中学時代に所属した大矢ベースボールクラブの後輩にあたる。「宮城は本当にすごい投手ですし、(大城)卓三は普通に仲がいいので心強いです。あいつだけ、今だに穂高先輩って言うんですよ」と笑い飛ばした。

 本大会へ向けて「出ることがあれば打席にも立ちたいですし、守備でも走ることでも今までやってきたことを全部出したい」と覚悟を示したが、求められるのはここぞの場面での一発。本塁打王、打点王を獲得した昨季からのさらなる飛躍へ、打撃の改良に取り組む。振り抜きやすくするためにバットの先端をくりぬき、練習では口にくわえた風船をふくらませながらスイング。「風船をふくらませる時のおなかの使い方が、打撃の時に下半身がしっかり決まる打ち方に近くなる」と説明した。

 米国、ドミニカ共和国をはじめメジャーの一流選手が立ちはだかるが「臆することはありません。俺たちが最強と思うくらいでいい。もう、世界一を取るだけだと思います」。その視界には頂点しか見えていない。(秋本 正己)

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