ロッテ、外国人選手への期待、そして存在の大きさ
ベースボールキング
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2023.1.20(金) 12:40
ロッテが20日に獲得を発表したペルドモ
ロッテは20日、ルイス・ペルドモ投手の獲得を発表した。ペルドモは球団を通じて「日本でプレーすることができるという新たな人生のチャンスをくださった千葉ロッテマリーンズの皆さんに恩返しができるよう、全力でプレーするとともに何としても優勝に貢献できるよう持てるすべての力を発揮したいと思っています」とコメント。
ペルドモはメジャー通算147試合・468回を投げて、23勝31敗8ホールド、防御率5.12。パドレス時代の16年に9勝(10敗)、17年は規定投球回に到達して8勝(11敗)をマーク。19年にはリリーフを中心に47試合に登板した経験もある。20年にトミー・ジョン手術を受け、ブルワーズでプレーした昨季は14試合・23回2/3を投げ、3勝0敗、防御率3.80だった。
◆ 4人の外国人選手を補強
今オフロッテはC.C.メルセデス投手、ルイス・カスティーヨ投手、グレゴリー・ポランコ選手、そしてペルドモ投手と4人の外国人選手を補強した。
昨季まで打線を支えたマーティン、レアードが自由契約となり、昨季8勝を挙げたロメロは韓国・SSG、主に勝ち試合の8回を担当し49試合に登板したタイロン・ゲレーロがレッズとマイナー契約、さらにシーズン途中に加入し不調が続いた益田直也に代わって抑えを任されたオスナはソフトバンクへ移籍。エチェバリアも昨年12月に自由契約となっており、昨季までプレーしていた外国人選手が全員退団し、今季は全てオフに獲得した外国人選手となる。
近年を見てもわかるように、ロッテは外国人選手の出来が勝敗を分けることが多い。あらためてその存在感の大きさがわかる。悪い言い方をすると、外国人選手への依存度が大きく、1人でも多く外国人選手には活躍が求められる。もちろん、日本人選手たちの奮起も必要だ。
話を外国人選手に戻すと、メルセデスとポランコは日本でプレー経験がある。メルセデスは昨季5勝に終わったが、中6日できっちりと回った3・4月は5試合・30イニング、4勝0敗、防御率2.10と結果を残した。ポランコも昨季巨人で24本塁打を放ち、走っても盗塁は2つだが“1つ先の塁を狙う走塁”を何度も見せた。
日本で初めてプレーするカスティーヨ、ペルドモについて吉井理人監督は獲得した時点で、「先発もリリーフも出来る」(カスティーヨ獲得時)、「ピッチングスタイルとしては先発も出来ると思っていますが、ここ数年は短いイニングを投げているみたいですので、起用方法は実際に見てから考えたい」(ペルドモ獲得時)とコメントしており、どのように起用されるか現時点ではわからないが、先発、リリーフともに人数はいるものの、絶対的な存在という選手はおらず、大事なポジションを任せられればというのが現状だ。シーズン開幕するまでの実戦の間に、カスティーヨ、ペルドモと共に現有戦力がレベルの高い競争をできれば、なお良い。
個人的な意見だが打線を考えると、もう1人長打の打てる外国人選手がいればと思うが、この先フロントがどのように動くのかも注目。外国人選手が大きく入れ替わる今季、1人でも多く“即戦力”の働きを見せ、“常勝軍団”への第一歩となるシーズンを送りたい。
文=岩下雄太