オリックス・森友哉捕手（２７）が「オリ一本」の心意気を示した。１５日、沖縄県内で自主トレを公開。「自分にとって新たなチャレンジをする大事な一年」と切り出した。メンバー入りが期待されていた３月のＷＢＣは辞退。西武からＦＡ移籍１年目となるシーズンへ、オリックスでの活動に専念することを決めた。

　森は正直に打ち明けた。「悩みましたけど、あくまでチームが第一優先。２、３月は一番大事な時期なので、チームに残るべきだと思います」。侍ジャパンのユニホームに袖を通せば、２月の強化合宿から約１か月のチーム離脱。とても優先順位をつけられるような問題ではなかったが、リーグ３連覇へ全力を尽くしたい気持ちが強くなった。

　「３連覇を目指すチームの中に入る。本当に責任もあるし、一生懸命に食らいついていきたい」。プロ入りから９年間在籍した西武を離れ、４年総額１８億円以上の大型契約で入団。「本当に一からの勝負。正捕手を奪いにいく気持ちで」と力を込めた。

　１９年に打率３割２分９厘で首位打者とパＭＶＰを受賞。あと９１本で到達する１０００安打は通過点とし「安打は意識して、どんどん積み上げていきたい」と貪欲だ。オリックスの捕手で過去に１人もいない２０００安打は持つべき目標。キャリアハイの成績に加え、ともに初となる全試合出場とゴールデン・グラブ賞も見据えた。プロ１０年目はベルーナＤで古巣相手に開幕。裸一貫でオリ色に染まる。（長田　亨）

■大阪桐蔭の１学年先輩・藤浪晋太郎にエール

　○…森が米アスレチックスに移籍した藤浪にエールを送った。大阪桐蔭でバッテリーを組み、１２年の甲子園春夏連覇。１年先輩の右腕に対し「お互いに新天地でいい１年にできるように。頑張ってほしいし、自分も一生懸命に頑張りたい」と笑みを浮かべ「どんな投球をしてくれるんやろうって楽しみの方が強いですね」と活躍を心待ちにした。

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