【オリックス】育成2位・才木海翔、大経大時代の恩師・山本和作新広報と同時入団で異例の再会

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2023.1.12(木) 05:00

入寮した才木(右)は大経大時代の監督の山本広報と再会

 オリックスの育成ドラフト2位・才木海翔投手(22)=大経大=が11日、大阪・舞洲の「青濤(せいとう)館」に入寮し、超異例の再会を果たした。取材対応の際に、持ち込まれた特大熊手を預かり、サポートしていたのが大経大時代の監督だった山本和作新広報(36)。教え子は「何かありましたっけ?」と、何度も隣に助け舟を求めるなど、師弟関係が垣間見える、ほほ笑ましい会見となった。

 仰天の同時入団だ。右腕は昨年末に発表された山本氏の今年1月1日付での球団入りを直近まで知らなかったという。「ほんまに最近聞いて。『えっ、そうなんですか』と」。大経大時代に学んだことを問われると、「監督は愛想がいい。謙虚さをいつまでも忘れないというのを見てきました。広報にめちゃくちゃ向いていると思います」とニヤリ。真横で照れ笑いする恩師をよそに、無邪気に太鼓判を押した。

 その山本広報は08年ドラフト育成3位で巨人入団。支配下を勝ち取り、13年からオリックスでプレーした。育成選手の苦労も知るだけに、4年間指導した元監督として「彼は素直。マウンドでも感情むき出しでやれますし、いい真っすぐを持っている。どんどんアピールしてほしい」とエールを送った。

 両者の当面の目標は一日も早い支配下登録。才木が「身近にいてくれると、自分の近況も分かる。そういう意味ではうれしい」と言えば、山本広報も「そうなれば、夢がかなうじゃないですが、感慨深いものがありますね」とヒーローインタビューを間近で見守る日を待ち望んだ。最速153キロを誇るダイヤの原石が最高の後ろ盾を得て、育成枠からはい上がる。(小松 真也)

 ◆才木 海翔(さいき・かいと)2000年6月10日、大阪・豊中市生まれ。22歳。庄内小3年から庄内ゼッツで野球を始め、豊中市立第六中では準硬式野球部に所属。北海道栄で2年秋からベンチ入り。大経大では1年春からリーグ戦登板。22年育成ドラフト2位でオリックス入団。最速153キロでカーブ、スライダー、フォークなどを操る。181センチ、86キロ。右投右打。

◆球界の異色広報

 ▼黒岩彰氏(西武) カルガリー五輪のスピードスケート男子500メートル銅メダリスト。引退後は西武球団の親会社だったコクドに勤めていたが、99年5月にルーキー・松坂大輔の専属広報に。

 ▼服部友一氏(西武) 11年にアナウンサーとして鹿児島読売テレビに入社。広告代理店などを経て、19年10月に西武入り。記者会見の司会では美声を披露。現在はイベント関連の業務に当たっている。

 ▼和中一真氏(ロッテ) 吉本興業でダウンタウン、トータルテンボスなどのマネジャーを務めていたが、元高校球児の経歴もあり、21年ロッテ入り。

 ◆山本 和作(やまもと・かずなお)1986年9月21日、兵庫・川西市生まれ。36歳。尼崎工から大経大へ進み、リーグ戦通算101安打を記録。2008年育成ドラフト3位で巨人入り。12年オフにトレードでオリックス移籍。15年に現役を引退。16年に大経大監督に就任し、昨季終了後に退任。今年1月1日付でオリックス球団広報に転身。NPB通算115試合に出場し、打率2割7厘、4本塁打、17打点。182センチ、85キロ。

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