【日本ハム】ドラフト1位・矢沢宏太、二刀流「絶対どっちも」…新人7選手が勇翔寮入寮

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2023.1.8(日) 05:55

ファームのマスコットキャラクター・カビーに出迎えられ入寮した矢沢

 日本ハムの新人7選手が7日、千葉・鎌ケ谷市内の勇翔寮に入寮した。ドラフト1位の二刀流左腕・矢沢宏太投手兼外野手(22)=日体大=は「ここからが始まり」と気合十分。隣部屋となった同学年の吉田輝星投手(21)との共闘にも胸を膨らませながら、9日から始まる新人合同自主トレでも二刀流調整を貫くと宣言。同5位の奈良間大己内野手(22)=立正大=は「大吉」を手に、首位打者&盗塁王のタイトル獲得を目標に掲げた。

 ビシッとスタイリッシュに決まった姿で、矢沢は勇翔寮に足を踏み入れた。持ち込んだのは大学4年間続けてきた練習メニューが書かれた書籍や愛用のマットレスなど、野球にまつわるものだけ。母・香さんにプレゼントされたチェック柄のダブルのオーダースーツに身を包み「野球をやるために来た。本当にここからが始まり。すごく楽しみです」と口元を引き締めた。

 入居する403号室は過去に清宮も使用した部屋で、隣の404号室は同世代の吉田が使用している。「高校生の時から僕らの世代を引っ張ってきた選手。吉田くんについていけるように僕も頑張りたい」。18年夏に“金農旋風”を巻き起こした右腕にリスペクトを示しつつ「積極的に、迷惑にならない程度にコミュニケーションを取っていけたら」とはにかんだ。

 12月は31日まで練習し年明けは3日から始動。最速152キロ左腕は「まずは153キロを目標に」と球速アップも見据えている。9日からの新人合同自主トレでは「絶対どっちも。打撃もして投球もして、とこれまでもやってきたので」と二刀流調整を貫く。帰国中のエンゼルス・大谷からも刺激を受ける背番号12は「キャンプに向けて1月を大切に過ごしていきたい」と決意。二刀流左腕の挑戦がいよいよ始まる。(堀内 啓太)

 〇…奈良間は地元・静岡の大頭龍神社で「毎年出るまで引く」と2回目でゲットした大吉を財布に入れて入寮。身長172センチながら、シュアな打撃と50メートル5秒8の脚力、4年秋のリーグ戦で本盗を決めた積極的かつガッツあふれるプレーが武器。首位打者と盗塁王のタイトル獲得を将来的な目標に掲げ「きょうからが勝負。全てを磨くつもりで常に先頭を走ってやっていきたい」と猛アピールを誓った。

 4位・安西叶翔投手=常葉大菊川高=(思い出の品は何も持ち込まず)「心機一転、後ろを振り返らず前を向いてやろうとあえて何も持ってこなかった」

 6位・宮内春輝投手=日本製紙石巻=(スニーカーを6足持参し)「一番レアなのは転売とかになると10万くらい。(活躍して)2畳ぐらいのコレクションルームができたらいい」

 育成1位・藤田大清外野手=花咲徳栄高=(祖母特製の梅干し50個が入ったツボを抱え)「プロ入りをおばあちゃんが一番喜んでくれたので(梅をアピールして)恩返しできたらと思った」

 育成2位・中山晶量投手=四国IL徳島=(体調管理用のドリンクなどを1か月分持参し)「引っ越しじゃないけど近所付き合いみたいに隣の部屋の人に配ろうかなと」

 育成4位・山本晃大投手=BC信濃=(故・沢村栄治氏と同じ三重県伊勢出身で)「支配下に上がって地元の大スターに少しでも近づけるよう頑張りたい」

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