【ソフトバンク】また大補強!レンジャーズ3AからFAの有原航平獲得へ!千賀の後継エース期待

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2023.1.6(金) 01:42

ブルージェイズ戦で投げるレンジャーズ・有原航平(ロイター)

 ソフトバンクが米レンジャーズ傘下3AからFAとなっていた有原航平投手(30)を獲得することが5日、分かった。昨季まで7年連続2ケタ勝利の千賀がFAでメッツに移籍。絶対エースの“後継”を日米で経験豊富な右腕に託したい考えだ。今オフは日本ハムからFAの近藤、ロッテの守護神オスナらを獲得するなど、近年まれに見る大型補強に成功。3年ぶりのリーグV、日本一奪回に向け、戦力は整った。

 ソフトバンクが新エース候補を獲得した。有原を巡っては阪神など国内の複数球団が興味を寄せていたが、争奪戦を制した形だ。メッツに移籍した千賀の穴は小さくないが、経験豊富な右腕の加入は若い投手がそろうチームにとっても大きい。

 有原は4球団競合の末、14年のドラフト1位で早大から日本ハムに入団。1年目の15年に8勝をマークして新人王に輝くと、19年には15勝で自身初の最多勝。6年間で通算60勝を挙げ、20年オフにポスティングシステム(入札制度)を利用してレンジャーズに移籍した。しかし、21年5月に右肩手術を受けるなど、故障にも苦しみ、2年間で通算3勝止まり。同15試合で防御率7・57と米国では本来の力を発揮できなかった。

 それでも、球団は調査を進めていく中で戦力になると判断。有原が昨年11月に自由契約となって以降、ラブコールを送ってきた。昨秋ドラフトでは、即戦力として2位で大津亮介投手(23)=日本製鉄鹿島=を指名。阪神を戦力外となったガンケルも獲得した。7年連続2ケタ勝利の千賀の“後継者”となり得る有原とも合意し、石川、東浜、和田ら既存の戦力と充実の先発ローテを組むことが可能となった。

 チームは3年ぶりのリーグ優勝&日本一に向け、日本ハムからFA宣言した近藤、ロッテからメジャー通算155セーブのオスナら大型補強を敢行した。この日、後藤球団社長は仕事始めの新年鏡開きで「補強こそが育成につながるというのが私たちの信念。10連覇できるチームにしたい。『十年の計』を考えて、今すべきことは何なのか。考え抜いて我々が取り組んだ施策」と説明。王球団会長は「とにかく一戦必勝。今年は(2位以下に)『10ゲーム』ぐらい離してゴールするんだという強い気持ちを持って戦いたい」と大号令をかけた。リーグ最終戦で優勝をさらわれた悔しさを、全員で晴らしにいく。

 ◆有原 航平(ありはら・こうへい)1992年8月11日、広島市生まれ。30歳。広陵では甲子園に2度出場し、3年春に4強。早大から2014年ドラフト1位で日本ハム入団。NPB6年間で通算129試合に登板し、60勝50敗2セーブ、防御率3・74。21年から米レンジャーズ。メジャー通算15試合3勝7敗、防御率7・57。189センチ、95キロ。右投右打。既婚。

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