毎年勝ち頭が違うロッテ先発陣 今年こそ出てこい!絶対的な存在

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2023.1.5(木) 10:52

ロッテ・佐々木朗希 (C) Kyodo News

 1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指すロッテ。リーグ制覇する上で投手陣は、絶対的エースが不在、勝利の方程式の確立と課題は山積みだ。

 その中で先発投手に焦点を当てると、これまで何度も述べてきているが、そろそろ大事な試合を託せるエースが出てきてほしいというのが本音。リーグ連覇中のオリックスには山本由伸という絶対的なエースがいる。20年が18勝5敗、21年が15勝5敗と、2年連続一人で貯金を10以上作った。山本に続いて宮城大弥、田嶋大樹、山岡泰輔、山崎福也らがいる先発ローテーションは非常に強力だ。

 ロッテは残念ながら昨季終了時点では、何年も安定してチームに勝ちをもたらし、かつシーズン通して投げる“絶対的なエース”がいない。直近5年のチーム最多勝利投手を見てもらっても分かるように、美馬学が20年と22年に2桁勝利を挙げているが、この5年間で2年連続チーム最多勝利、2年連続で二桁勝利を挙げた投手がいない。

▼ 直近5年のロッテチーム最多勝利投手
2018年
ボルシンガー 13勝2敗 防3.06

2019年
石川 歩 8勝5敗 防3.64
種市篤暉 8勝2敗 防3.24

2020年
美馬 学 10勝4敗 防3.95

2021年
小島和哉 10勝4敗 防3.76

2022年
美馬 学 10勝6敗 防2.91

 リーグ最終盤まで優勝を争った21年は前半戦に8勝を挙げた岩下大輝、後半戦は2度の完封勝利を記録するなど3度完投勝利を達成し5勝1敗、防御率2.67(後半戦)の成績を残した小島和哉、昨季は前半戦が佐々木朗希、ロメロがチームの勝ち頭となり、オールスター明けは美馬が7試合・44イニングを投げ、5勝0敗、防御率0.82がエース級の働きを見せた。

 近年はオールスター前、オールスター後でチームの勝ち頭が異なる。エースがいれば、前半戦と後半戦で勝ち頭の投手が変わったとしても、2021年であればリーグ優勝、昨季はAクラス入りできたのではないか。

 美馬、石川、小島、佐々木朗希、C.C.メルセデス、岩下大輝、種市篤暉、二木康太、本前郁也、佐藤奨真、河村説人、鈴木昭汰など、先発ローテーション候補の名前が次々に挙がってくる。先発5番手以降も調子の良し悪しで起用することができ、他球団に比べても負けないくらいの先発陣が揃っている。

 だからこそ、一人でも突き抜ける存在が出てきて欲しい。そうならなければならないのは、佐々木朗希だろう。プロ3年目の昨季は4月10日のオリックス戦で完全試合を達成し、続く17日の日本ハム戦でも8回を無安打に抑える投球を見せるなど、3・4月は5試合に先発登板して、リーグトップタイの3勝、リーグトップの60奪三振の成績を残し、自身初の月間MVPを輝いた。

 4月25日に一軍登録抹消されたが、5月6日に再昇格すると5月は中6日のローテーションで投げ、月間防御率1.08、5月終了時点で9試合・61回を投げ、5勝0敗、94奪三振、防御率1.33と圧倒的なパフォーマンスを披露した。

 6月3日の巨人戦で5回5回失点で初黒星を喫すると、7月1日の楽天戦で4回・10奪三振、無失点に抑えるも右手のマメの影響で降板。8月3日の楽天戦と8月19日の楽天戦で5失点だったが、8月26日の楽天戦以降の4試合は全て5イニング以上投げ、同期間の成績は27回を投げ、3失点、防御率1.00だった。

 佐々木朗希に関しては昨年の投球を見れば、1年間投げ切れるだけのスタミナがあれば…と思うファンも多いのではないか。吉井理人監督は昨年の就任会見で「中6日でしっかり25試合くらい1週間に1回、健康な体で上がれるというのが目標」と話している。

 とにかく佐々木が中6日できっちりと1年間ローテーションを守り、シーズン通して昨年の春先のような投球ができれば、個人タイトル争いはもちろん、1人で10以上の貯金を作りチームを優勝争いに導いてくれるはず。そこに2年連続規定投球回に到達した小島が続いていき、少ない球数で長いイニングを投げられるベテランの石川、美馬、さらには巨人から今季加入したC.C.メルセデスと先発4、5枚目まではある程度計算が立つ。今季どのような起用法になるかはわからないが、先発で起用されれば岩下、種市もいる。シーズン通して絶対的な柱が生まれれば、近年のロッテ投手陣であれば十分に優勝争いに食い込めるはずだ。

文=岩下雄太

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