安田、山口が本塁打を打つとロッテは負けない!?

ベースボールキング

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2023.1.3(火) 10:08

ロッテの山口航輝(左)と安田尚憲(右)

◆ 山口が本塁打を放った試合12勝2敗

 ロッテファンはご存じだろうか、山口航輝、安田尚憲が本塁打を放つと負けが少ないということを。

 昨季チームトップの16本塁打を放った山口だが、山口が本塁打を放った試合は12勝2敗。昨年7月20日の西武戦から山口が本塁打を放った試合は7連勝でシーズンを終えた。

 試合結果がある程度決まった場面ではなく、先制点や勝負所での一発が多かったことに価値がある。

 8月16日のオリックス戦では0-0の6回一死一、二塁の第3打席、山岡太輔が投じた初球のストレートをフルスイングし、打った瞬間にそれと分かる特大の先制3ランを放てば、9月7日の西武戦では0-0の初回一死一、二塁の第1打席、隅田知一郎が投じた初球のカットボールをレフトポール際に放り込んだ。9月7日の西武戦は試合前までチームは4連敗中とリーグ優勝、クライマックスシリーズ進出に向けて負けられない戦いが続いた中で、再びチームに勢いを与える先制弾となった。チームもこの試合7-1で勝利し、同試合から3連勝。

 優勝マジック1のソフトバンクが勝てばリーグ優勝という一戦となった10月2日の試合では、0-2の6回一死一、二塁の第3打席、泉圭輔からライトラグーン席に飛び込む逆転3ラン。山口の3ランで逆転したロッテが5-3で勝利し、2位・オリックスが勝利したため目の前でのソフトバンクの胴上げを阻止した。

 今季に向けて、昨季と同じ30本塁打を目標に掲げる。昨年はシーズン最終盤に力を抜くために楽な位置で構えるようにしてから本塁打を量産。今季もチームを勝利に導く一発に期待だ。


◆ 安田も本塁打を放つと負けない

 安田尚憲も本塁打を打つと負けが少ない。一軍に定着した20年以降、安田が本塁打を打った試合チームは18勝2敗2分。特に20年7月7日の西武戦から21年8月27日の楽天戦にかけて、安田が本塁打を放った試合チームは引き分けを挟んで11連勝。

 昨季も1-9の6回に第4号2ランを放った8月27日の楽天戦以外は全て勝利した。9月18日の日本ハム戦では4-4の9回二死二、三塁の第5打席、石川直也の外角のフォークをマリーンズファンの待つライトスタンドに飛び込む第8号決勝3ラン。試合の勝敗に直結する一発を放った。

 安田と山口のアベック弾を見ると、21年4月25日のソフトバンク戦の1度だけある。ちなみに同試合は8-5でロッテが勝利し、鈴木昭汰がプロ初勝利、佐々木千隼がプロ初セーブを挙げた。

 安田と山口は昨年の春季キャンプから安田が声をかけペアトレーニングを一緒に行う間柄。2人が本塁打を放つ試合が増え、完全なレギュラーに定着した時、チームのリーグ優勝も見えてくる。

▼安田の本塁打を放ったチーム勝敗
20年:6勝0敗
21年:5勝1敗2分
22年:7勝1敗

文=岩下雄太

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