【日本ハム】新庄剛志監督、最下位で終戦も過程重んじるぶれない信条貫いた1年目…担当が見た2022年総集編

スポーツ報知

  • ニュース

2023.1.2(月) 04:20

新庄剛志監督

 明るい未来のために、自身の方針を貫いた。最下位で終わった新庄監督の1年目。春季キャンプ地・沖縄県に入った昨年1月30日に「1年間のトライアウトのスタート。勝ち負けにこだわらず、選手をトライアウトを見るような目で」と宣言し、本格的に22年が始まった。「ぶれない」、「有言実行」が随所に示された1年だった。

 故障者のガントを除く支配下全選手を起用し、さまざまな打順を組んだ。作戦面でも適性を見極めた。9・28札幌D最終戦後のセレモニーでは「ファンは勝ちが見たいんだ」「頼むから辞めてくれ」など今季浴びた言葉を挙げつつ、「でも選手を成長させるために1年間ぶれずにやり通しました」と言い切った。批判の声を浴びても、目標のために信念を曲げないところが多くの成功を遂げてきた理由の一端なのかもしれない。

 バリ島在住時、現地の仲間に常々「高い目標を宣言するとアンチも増える。だけどアンチを味方につける。そこまでの過程がものすごく楽しいんだ」と語っていたという。その信条は、監督となった今でも不変だろう。23年はリーグ優勝と日本一を掲げており、22年はその「過程」だ。

 今オフはここまで3件のトレード成立やFAで伏見を獲得するなど、23年シーズンへの構築を進めている。その一方で、トライアウト合格者8人の中の1人だった近藤がFAでソフトバンクへ移籍。絶対的な存在の離脱は大きな痛手ではあるが、1年間の土台作りを是が非でも今季の結果につなげたい。(日本ハム担当・田中 哲)

関連ニュース

【日本ハム】吉田輝星、ソフトバンク移籍の近藤健介を警戒「抑えられるように頑張ります」
【日本ハム】近藤健介、ソフトバンクへの移籍を新庄剛志監督に報告 「猫背気を付けて」のアドバイスも
【日本ハム】近藤健介がソフトバンク移籍を伝えた際の新庄剛志監督による忠告明かす「そこだけは気をつけて…」
近藤健介ソフトバンク入団の裏側 日本ハムへの愛着あったがより優勝に近いチーム…担当記者が読み解く
近藤健介ソフトバンク決定 7年50億円以上大型契約 背番号3 14日入団会見 

記事提供:

スポーツ報知