ロッテOB・清水直行さん若手投手陣に喝!「ハングリーさがない」

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2022.12.16(金) 11:00

ZOZOマリンスタジアム

 ロッテOBの清水直行さんに“8つのテーマ”でロッテ投手陣について語ってもらう第7回のテーマは、「若手投手陣」。

 第2回の『先発投手』のテーマでも若手先発投手について語ってもらったが、今回はさらに若手投手陣を深掘り。ロッテ投手陣全体を見ても、佐々木朗希が今季9勝を挙げたが、同学年の横山陸人は一軍1試合登板のみで、佐々木朗希の1学年先輩にあたる古谷拓郎、土居豪人は一軍登板がなく、古谷は今オフに育成選手となった。さらに99年世代の森遼大朗も昨オフに支配下選手登録となったが、一軍3試合に登板して防御率10.13、高卒2年目の中森俊介は二軍で6試合・20イニングを投げて防御率0.90も登板がない時期が長かった。若い投手が育っているようで、育っていないように見える。

 「これはすごく難しい問題で、実際に育てるというのはどういうことなのかと思っていて、育てなかったらダメだといろんなところで僕もいうんですけど、結局はプロ野球は個人事業主でその選手がやっていかなければ終わっていくんですよ」。

 「そういう部分ではロッテの選手に、ハングリーさがないと思っています。“俺がエースになってやろう!”、“俺がチームの勝ち頭だ!”、“俺が絶対に開幕投げてやろう!”、“日本代表になってやろう!”というのがロッテの投手陣の中から見えてこないんですよね」。

 さらに厳しい言葉が続く。

 「なんていうんですかね、よく言えばチームとしてまとまっていて、良い子たちがいっぱいなんですけど、そういう集団で日本一を取りにいくとなった時に、切羽詰まった時に俺がやってやるよという選手が出てこないといけない。良いか悪いかは別にして、リーダーになりたがらない子が多いのかなという気がするんですよね」。

 「この世界で飯を食べていく以上、仲良くすることはいいと思いますが、日本代表になっていったり、タイトルを獲るんだという気概を持ってそのポジションを取っていってほしい」 。

 「千賀、山本だったり対抗していかなければいけないのに、気持ちで負けている。最初から自分はこの位置で長くやれたらいいなじゃないけど、使ってもらえたらいいなとしか感じない」。

 清水さんは、来季から一軍投手コーチに就任する黒木知宏投手コーチに「今回期待したいのは選手に任せるのではなくて、ある程度教育じゃないけど、“この世界はこうなんだよ”、という頭の中のトレーニング、メンタルのトレーニングを投手コーチ陣に期待したいなと思いますね。チーム力で勝てるほど甘くない」と強調した。最終回となる第8回は吉井理人監督、黒木コーチに期待することについて語ってもらう。

取材・文=岩下雄太

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