近藤健介ソフトバンク入団の裏側 日本ハムへの愛着あったがより優勝に近いチーム…担当記者が読み解く

スポーツ報知

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2022.12.13(火) 05:05

 ソフトバンクは12日、日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)が入団すると発表した。背番号は3に決まり、14日に入団会見が開かれる。近藤は11月8日にFA宣言して以降、熟考を続けてきたが、7年総額50億円以上の大型契約を提示したソフトバンクが楽天を除くパ・リーグ5球団の争奪戦を制した。3年ぶりのV奪回を狙うチームに大きな戦力が加わった。

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 FA交渉解禁日から実に31日後のソフトバンクへの移籍発表。自ら「分岐点」と語っていたように、近藤は悩みに悩んで決断を下した格好だ。一方で、残留要請をしていた日本ハムにとっては、絶対的な存在が流出となる痛恨の形ともなった。

 来季、新球場「エスコンフィールド北海道」に本拠地を移す日本ハム。新球場元年で7年ぶりの優勝と日本一を目指す上で、近藤は言うまでもなく欠かせないピースだった。11月下旬には新庄監督が稲葉GMも同席のもとで直接本人と会談。将来チームの監督になれる器でもあることを含め、指揮官は残留への思いを伝えていた。

 本人は来季から戦う地を選ぶ上で重視することの一つに「優勝したい」と明かしていた。その上で「この4年間は自分の実力不足もありますし、中心選手として優勝争いをできるような活躍をしないといけなかったのは事実。そこも考えながら」と話しており、11年間育ててもらった球団への愛着は少なからずあっただろう。そんな中で最終的にソフトバンクと日本一チームのオリックスの一騎打ちになったのは、より優勝に近いチームでのプレーへの思いが勝ったとも言える。

 ここまで通算打率3割7厘、同出塁率は4割1分3厘。積み重ねた安打は1016本を数える。結果でも示してきた妥協なき追求は、今回の長きにわたる熟考にも表れていたのかもしれない。(日本ハム担当・田中 哲)

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