日本ハムの仲良しコンビが、自己最高成績を残して投手陣をけん引する。１０日、上川町のホテルで行われたファン納会に、左腕エース・加藤貴之投手（３０）と道産子右腕・伊藤大海投手（２５）が参加。トークショーなどで会を盛り上げた。

　今季、与四球１１のプロ野球記録を打ち立てた加藤貴と、チームで唯一の２ケタ１０勝を挙げた伊藤は、来オフのメジャー挑戦を表明した上沢直之投手（２８）について言及。伊藤が「いつも３人で一緒にいるので」と話した間柄だけに、加藤貴は「一回しかない野球人生なので。目指せる能力はあると思いますし、活躍してくれると思う」と太鼓判を押し、伊藤は「少し寂しい気持ちもありますけど。行くとなった時に、任せてもらえるようにしっかり投げたいと思います」と誓いを立てた。

　先発の軸を務める３人がそろうのは、来年が最後の可能性がある。最下位からの巻き返しを図る来季へ、加藤貴から「大海と上沢は１５勝つので」とノルマを課せられた２年連続１０勝の伊藤は「僕も現状打破しないといけない立場。一皮むけるためにもそこ（１５勝）を目指したい」と言い切った。

　３人の中で最年長の加藤貴は「僕は１０勝できたらな」と口にしたが、与四球には「１０個にします。１１だったので」と更なる記録更新で、先発の核を担う姿勢を強調。「自覚を持っていかないと。若い子たちも入ってくるので、僕らも負けないように頑張らないと」と志を高くした。

（砂田　秀人）

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