【日本ハム】「谷口きゅんBALLPARK発」外野スタンドにあるブルペンの臨場感にご注目

スポーツ報知

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2022.12.10(土) 09:18

外野席に設置されているエスコンフィールド北海道のブルペン(谷口雄也氏撮影)

 エスコンフィールド北海道は順調に建設が進み、内装などを残している状態。きれいな球場が出来上がってきています。前回も書いたのですが、僕は先日、実際にプレーしました。光の具合や打席での見え方とか、点検みたいな感じで。とにかく北海道で天然芝で、自分が野球をしてる感覚がすごくうれしかった。外野の位置から見た景色などは迫力あるなと。改めて選手がうらやましいと思いました。

 エスコンフィールドの特徴的な部分といえる一つが外野スタンドにあるブルペンですね。神宮やベルーナドームなどは外にありますが、外野にあるのはここだけかなと。真上や真横に観客席があるので、のぞき込めばすぐ見ることができるので、近さは感じられるはずです。

 これまでは中継ぎの選手が好きで、うちでいうと宮西投手が好きなんです、玉井投手が好きなんですっていうファンは、その日投げなかったら、好きな選手を見ることができないまま終わっていた。ファン目線だと、これほど悲しいことはないなと僕も思ってました。でも来年は必ず、ブルペンに準備はしに来るので、しっかり見ることができます。

 このピッチャーがどういう準備してるかっていうのも見られますから。マウンドに上がるまでのルーティンだったり、こういうことをして投げ始めてマウンドに行くんだとか。ピッチャーの価値を改めて知ることができるのかなって思いますね。準備も人によって全然違うもの。靴ひもも結んでなくてボーっと座ってて「行くよ」って言われてから、ちょいちょいって投げていくピッチャーもいれば、マウンドに上がった時の1球目に最高の球が投げられるように、ブルペンでバンバン投げていくピッチャーもいる。僕は野手でしたけど、よくあれでいけるねって思う人もいたり。十人十色ですね。

 ファンも毎日ピッチャーを見られるようになってくると、目が肥えてきて「今日疲れてるのかな」とか分かったりしてきますよ、きっと。あと、エスコンフィールドは小学生以下が入場料無料になっている。その中で子どもたちはピッチャーがどういう練習をして、どういう準備をしてマウンドに上がるか、お手本として感じられるものもあるかなと思ってます。

 選手からすれば、集中したいっていう人もいるし、今まで見られてこなかったというのがあるから多少の免疫はついてないと思うんですけど、プロ野球選手なんだから。大いに見られて結構じゃないですか。子供からボールくださいっていう声も、絶対、出ると思う。そういう時、ファイターズならではのファンサービスっていうのも問われてくるなと感じてます。

 ◆谷口雄也(たにぐち・ゆうや)1992年6月1日、三重県生まれ。愛知・愛工大名電高から2010年ドラフト5位で日本ハムに入団。外野手として12年から通算272試合に出場。21年10月に現役引退を発表。通算打率2割4分1厘、7本塁打、42打点。今年1月、ファイターズスポーツ&エンターテイメントに入社。今企画のタイトルは現役時代の愛称「きゅん」から取っている。

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