【オリックス】福田周平、外野転向2年でGG賞初受賞 守備力向上の裏にあった中嶋聡監督の助言

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2022.11.30(水) 05:00

ゴールデン・グラブ賞を受賞した福田周平(カメラ・竜田 卓)

 セ、パ両リーグの守備の名手を表彰する第51回「三井ゴールデン・グラブ賞」の授賞式が29日、都内のホテルで行われ、3年ぶりに全受賞選手が出席した。パ・リーグ外野手部門で初受賞したオリックス・福田周平外野手(30)は、メジャーでゴールドグラブ4度のレジェンドを目標に掲げた。

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 初受賞したオリックス・福田が新たな目標を定めた。外野手として目指す選手像について表彰式で「ケニー・ロフトンでいきましょう。大好きなんです」と回答。同じ俊足の左打者で、米インディアンスなどで主に「1番・中堅」を務め、ゴールドグラブを4度受賞したレジェンドの名を挙げた。

 今季は118試合の出場中、中堅で84試合、左翼で26試合に先発し、守備率9割8分3厘。7補殺を記録した。昨春キャンプで内野から外野に挑戦し、約2年での受賞。「正直、取れるとも思っていなかった」。来年以降も名手の勲章を手にするために、広い守備範囲を誇り、補殺も多かった名選手を目標にして努力を重ねるつもりだ。

 守備力向上には指揮官のアドバイスもあった。後方の打球の追い方に難があったが、前方の打球処理は得意なことから、中嶋監督に「もうちょっと後ろに下がって打球を追う、守ることを意識したらどうや」と助言をもらい、落ち着いてプレーできるようになったという。福田は「来年からもこの賞を誇りに頑張っていきたい」と自らを奮い立たせた。(玉寄 穂波)

 ◆ケニー・ロフトン(Kenneth Lofton)1967年5月31日生まれ、55歳。米インディアナ州出身。88年ドラフト17巡目でアストロズ入団。92年にインディアンスに移籍し、93~96年にゴールドグラブ賞を獲得。盗塁王5回。07年現役引退。通算2103試合、打率2割9分9厘、130本塁打、781打点、622盗塁。10年にインディアンス球団殿堂入り。左投左打。

 オリックス山本(球団投手では81、82年の山田久志以来となる2年連続受賞)「バントの処理だったりも丁寧にしている。すごくいいシーズンだった」

 オリックス宗(2年連続2度目の受賞)「今年は自分でプレッシャーをかけながらやっていた。(米カージナルスの三塁手)アレナド選手みたいになりたい」

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