楽天は１６日、福山博之投手と釜田佳直投手が今季限りで現役引退することを発表した。今後はともに球団スタッフとしてチームを支える。

　福山は大商大から１０年ドラフト６位で横浜（現ＤｅＮＡ）に入団。１２年に戦力外となり、トライアウトを経て楽天に入団。１７年には６５試合に登板し、史上初の４年連続６５試合登板を評価されて年俸１億２０００万円の大台突破を果たし、「鉄腕」としてはい上がった。

　以降は１９年７月に右肩と右肘の手術を受けて育成契約も経験した。２０年９月に支配下に再登録された苦労人は２１年５月４日のソフトバンク戦（ペイペイＤ）で史上３４人目となる通算１００ホールドを達成するなど長らく救援としてブルペンを支えてきた。

　歌手の北島三郎に似ていることから「サブちゃん」の愛称で親しまれたベテランは「１２年間、球団の皆さん、ファンの皆様、家族、関わってくださったすべての方々のおかげでここまでやってくることができました。本当にありがとうございました。これから始まる新しい野球人生をじっくり堪能したいと思います」と感謝の思いを明かした。１２年着たユニホームを静かに脱ぐ。

　◆福山博之（ふくやま・ひろゆき）１９８９年３月２７日、島根・雲南市生まれ、３３歳。大東中を経て、大東高に進学。高校までは二塁手だったが、大商大進学後に投手に転向。４年時には関西六大学の秋季リーグで最優秀投手に選ばれた。２０１０年ドラフト６位で横浜（現ＤｅＮＡ）に入団。１１年から２年間で２１試合に登板、０勝１敗で１２年オフに戦力外通告を受けた。合同トライアウトを経て楽天入り。２１年には通算１００ホールドを達成。通算３７６登板で１７勝１５敗、１０２ホールド、９セーブ。防御率２・９２。右投右打。１７２センチ、７０キロ。血液型Ｂ。

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