日本ハムからドラフト４位で指名された常葉大菊川・安西叶翔投手（３年）が１３日、静岡・掛川市内のホテルで仮契約した。契約金は３５００万円、年俸は５３０万円（金額は推定）。１５１キロ右腕は将来的なＷＢＣ出場に意欲を示した。

　１８歳の誕生日にプロへの第一歩を踏み出した。「１軍の世界で活躍する決意が固まった。一人の大人として恥ずかしくない行動を取る。人として模範になれる選手になっていきたい」と表情を引き締めた。この日は京都から家族も同席。これまでは野球中心の生活で、家族旅行にはほとんど行けていないという。「（新球場の）エスコンフィールド北海道に招待できたら。一日も早くマウンドに立ちたい」と雄姿を見せて恩返しする。

　１軍昇格やローテ入りと共に目指したいのが日本代表だ。「ゆくゆくは世界を相手に勝負したい」と２６年開催予定の第６回ＷＢＣを見据えている。０９年（第２回）大会決勝の韓国戦でイチロー氏が延長１０回に放った伝説の決勝打を例に挙げ「名シーンがたくさんある。自分がそこに関わるような活躍をしたい」と目を輝かせた。年内に入団会見し、年明けに新人合同自主トレが待つ。有言実行へ、妥協せず鍛錬を重ねていく。

（武藤　瑞基）

　◆安西　叶翔（あんざい・かなと）２００４年１１月１３日、京都市生まれ。１８歳。小学１年時に北白川ベアーズで野球を始め、京都ベアーズを経て静岡・常葉大菊川入り。１８６センチ、８６キロ。右投右打。家族は両親と兄、妹。

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