日本ハム・新庄剛志監督（５０）が「日本一」を狙う来季へ向けガチ補強だ。１０日、中日から１０月１３日に退団が発表されたアリエル・マルティネス捕手（２６）の獲得調査を行っていることが判明。この日は石川亮捕手（２７）とオリックス・斎藤綱記投手（２５）の交換トレードも発表され、すでに“超速”の今オフ３件目のトレードとなった。

　日本ハムがまた動いた。この日、全米野球記者協会会員がＳＮＳでＡ・マルティネスの日本ハム入りを報じたが、稲葉ＧＭは秋季キャンプ中の沖縄・国頭で「全く決まっていない」と説明。その上で「もちろん、どんな選手かという話にはなっている」と語った。

　今季は８２試合で打率２割７分６厘、８本塁打、２４打点を記録した強打の捕手。今季に限れば左翼、一塁、ＤＨで出場した。新庄監督も「全く知らない」としつつも「あらがなく、インサイドアウトでうまくコンタクトするイメージ。ウワサによると、キューバの正捕手を目指して。捕手やりたかったんでしょ？」と“事情通”な一面ものぞかせた。

　一方、トレードでは救援左腕が補強ポイントの一つであるチームと捕手の層を厚くしたいオリックスの思惑が一致。斎藤は北海道出身で、今季はウエスタン５０登板で防御率２・４１と好成績を残していた。「どんどん（腕の位置を）下げていこうかな（笑い）。（トレードの要望は）ちょいちょいは」と新庄監督。最下位から巻き返すチームをつくる。

　◆アリエル・マルティネス（Ａｒｉｅｌ　Ｍａｒｔｉｎｅｚ　Ｍａｒｒｅｒｏ）１９９６年５月２８日、キューバ生まれ。２６歳。マニュエルファハルド国立体育大からキューバリーグ・マタンサスを経て、２０１８年３月に育成選手として中日に入団。２０年７月支配下契約。１９０センチ、９５キロ。右投右打。今季の推定年俸３０００万円。

　◆斎藤　綱記（さいとう・こうき）１９９６年１２月１８日、北海道生まれ。２５歳。北照では１３年春夏の甲子園に出場。１４年ドラフト５位でオリックスに入団。２年目の１６年にプロ初登板を飾り、２０年は救援として自己最多３２試合に登板。１８２センチ、９３キロ。左投左打。推定年俸１３００万円。

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