【日本ハム】新球場「エスコンフィールド北海道」公開、天然芝鮮やかな場所でどんなドラマが生まれるのか

スポーツ報知

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2022.11.4(金) 11:04

完成間近の「エスコンフィールド北海道」(カメラ・堀内啓太)

 日本ハムが2023年から本拠地とする北広島市の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」の内部が3日、報道陣に公開された。国内初となる開閉式屋根付きの天然芝球場の工事進捗は95%を超え、いよいよ完成間近。10月上旬に運び込まれた鮮やかな天然芝や左右非対称の球場構造、外野に設置されたブルペンなどが披露された。球団への球場の引き渡しは年明け早々の予定だ。

 あいにくの雨で屋根は閉じていたが、鮮やかな天然芝はグラウンド上でよく映えた。フィールドに広がる芝は寒冷地に適した「ケンタッキーブルーグラス」を採用。20年5月から千歳市の畑で約2年半かけて育てた芝を、10月3日から5日間かけて内外野全てに張り終えた。

 フィールド工事担当の大林組・十河潔司主席技師は「寒冷地で開閉式の屋根付き天然芝球場。国内で誰も経験したことがない試みで未知の世界だった」と苦労を振り返る。19年から実証実験を3年間続けるなど、歳月をかけて挑戦してきた。

 現在は地温コントロールシステムなども駆使し、日中は屋根を開けて天然光で、夕方以降は人工光を当てて成長を促している。十河さんは「年内いっぱいには強い芝に育てて、3月の開幕に向けて養生していきたい」と責任感をにじませて話した。(堀内啓太)

 <グラウンドとの距離>外野の一角に設けられたブルペンは観客に対しフルオープンで、札幌ドームでは見られなかった投手陣の姿を間近で目にできる。座席は極限までグラウンドに近づけ、スタンドも3階層に分けることでより多くの人がフィールドとの距離を詰められるように設計。ファイターズスポーツ&エンターテイメント ファシリティクリエーション部の小川太郎部長は「テレビでは表現できない臨場感、ライブ体験を非常に大事にした」と説明した。

 <革新的な構造>バックスクリーンと中堅フェンスは未完成だが、左中間が突き出ているなど外野フェンスは左右非対称の形状だ。通常黄色の両翼ポール、外野フェンス沿いのラインは新球場のロゴにも使用されている「北海道ブルー」に。ランドマークに位置づける左翼側の5階建て複合施設「TOWER11」は、1階にフードホール、2階にミュージアム、3階に温浴サウナ施設を設置。5階のホテルからも試合観戦を楽しめる。

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