【オリックス】異例の夜の御堂筋日本一パレードに30万人集結 山本由伸「また来年ここでできたら」

スポーツ報知

  • ニュース

2022.11.4(金) 05:30

吉田正尚(手前左)と中嶋聡監督(手前右)を先頭に御堂筋をパレードする(カメラ・岩田 大補)

 リーグ2連覇し、26年ぶりに日本一に輝いたオリックスが3日、球団初の御堂筋パレードを行った。珍しい夜の優勝パレードで、イルミネーションで彩られた大阪市のメインストリートに、約30万人(主催者発表)のファンが集結した。日本シリーズを制しての御堂筋パレードは1959年の南海以来、63年ぶりとなった。

 秋の夜空の下、中嶋監督以下、オリックスのナインが、日本一になった喜びをファンと分かち合った。

 御堂筋では「大阪・光の饗宴2022」が開催初日。そのイルミネーション点灯セレモニーに、中嶋監督、今季限りで退任する宮内オーナー、選手会長の吉田正らが参加。その後、光輝く御堂筋を、オープンカー4台、バス2台が約700メートルの距離を約20分かけて行進した。午後5時30分頃出発という異例の夜のVパレードで、主催側によると、沿道に約30万人のファンが集結。新型コロナ感染対策で大声を出すのは自粛されたものの、日本一ナインに大きな拍手が送られた。普段は冷静な中嶋監督も「めっちゃ、人がいたね。びっくりしちゃった」と驚き「本当にうれしかった」と喜んだ。

 御堂筋での優勝パレードは05年の阪神以来だが、日本一パレードは59年の南海以来だ。また、大阪府を本拠地とする球団の日本一は、64年の南海以来、実に58年ぶりだった。オリックスは近鉄を合併した05年に神戸と大阪Dのダブル本拠地とし、08年に大阪を本拠地に。人気面で阪神に遅れをとっていたが、日本一で注目度は一気に増した。

 中嶋監督は「ここ(大阪)に本拠地があるわけですから。これから先のことも考えて(球場に)いっぱい来てほしい。選手も張り合いが出るし、下手なプレーができないので」とファンの応援を呼びかけた。

 昨年のリーグ優勝パレードはコロナ禍で実現せず、パレード初体験となった山本は「こんなにありがたい、最高な思いはなかなかできない。また来年ここでできたら」と、リーグ3連覇、日本一連覇への意欲を新たにし、来年も御堂筋パレードを開催することを誓った。(玉寄 穂波)

 ◆御堂筋&オリックスのパレード 御堂筋パレードは過去3度。1959年の南海は、5度目の日本シリーズで初の日本一。先妻の遺影を抱いて車に乗った鶴岡監督は、沿道の20万人と喜びを分かち合い「涙の御堂筋パレード」と呼ばれた。18年ぶりにリーグ優勝した星野阪神には雨の中、40万人が集まった。05年の岡田阪神も18万人。オリックスは球団買収後初のリーグ優勝の95年(15万人)と日本一になった96年(18万人)、95年1月に大震災を経験した神戸でパレードした。

関連ニュース

【写真】イルミネーションの前で記念撮影を行うオリックスナイン
【オリックス】悲願の御堂筋パレードに約30万人が集結 山本由伸「また来年ここでできたら」
【オリックス】吉田正尚、メジャー挑戦 年内決着メドでポスティング直訴「正直に話す」近日中に協議
【オリックス】杉本裕太郎ら収録参加 カンテレ「報道ランナー×祝オリックス日本一!御堂筋パレードSP」 
オリックス・吉田正尚のメジャー挑戦表明に「京セラで見る最後があのホームランって、かっこよすぎ」の声

記事提供:

スポーツ報知