西武・森友哉捕手（２７）は１日、今季取得した国内ＦＡ権を行使したことを明らかにし、他球団との交渉にも臨む意向を示した。これを受けてオリックスは、福良淳一ＧＭ（６２）が異例の即日ラブコール。さらに調査を進めながら条件面などを整え、１１日の交渉解禁後に予想される争奪戦に備えている。

　森がＦＡ権を正式に行使した。この日、球団を通じて「このたびＦＡ権を行使しました。ここまで育てていただき、そのおかげで手にした権利ですので、ライオンズには本当に感謝しています」と話す一方、「自分に興味を持ってくれる球団があればその話も聞いてみたいと思っています」と他球団との交渉に応じる考えを示した。

　１９年に首位打者を獲得し、今季はリード面でも成長を見せるなど球界では少ない打てる捕手の動向をオリックスや巨人が注視し、調査を進めている。西武も残留へ向けて話し合いを重ねており、森も「球団の方と話をさせていただく中で自分のことを必要としてくれているという思いを強く感じました」と話すなど誠意を感じている様子。球団は長期契約も視野に入れながら、今後も全力を挙げて慰留に努めていく。

　森は５日から強化試合を行う侍ジャパンにも選ばれており、「チームに貢献できるよう集中して臨みたいです」と決意を口にした。大会後の１１日から他球団との交渉が可能になるが「自分なりに頭の中を整理して将来について考えるつもりです」と熟慮する構えをみせた。

　◆森　友哉（もり・ともや）１９９５年８月８日、大阪府生まれ。２７歳。大阪桐蔭２年時に捕手として甲子園春夏連覇。２０１３年ドラフト１位で西武入り。１９年に打率３割２分９厘で首位打者に輝き、リーグ優勝に貢献。ＭＶＰ１度、ベストナイン３度。今季は１０２試合で打率２割５分１厘、８本塁打、３８打点。１７０センチ、８５キロ。右投左打。年俸２億１０００万円。

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