【日本ハム】育成ドラ2の四国IL徳島・中山晶量、鳴門高のチームメート・河野竜生と「鳴門リレー」だ!

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2022.11.2(水) 11:06

日本ハムの加藤スカウト(右)から指名あいさつを受け、笑顔を見せる徳島インディゴソックス・中山(カメラ・堀内 啓太)

 四国IL徳島・最速150キロ右腕指名あいさつ 日本ハムから育成2位指名を受けた四国IL・徳島インディゴソックスの中山晶量(てるかず)投手(23)が1日、徳島県内で担当の加藤スカウトから指名あいさつを受けた。明大時代に指名漏れを経験した最速150キロ右腕は、角度抜群の直球と空振りの取れるフォークを武器に「一日でも早く支配下に」と決意。鳴門高時代のチームメートで19年ドラフト1位の河野竜生との「鳴門リレー」も思い描いた。

 中山の大きな目にグッと力が入った。「一日でも早く支配下に上がりたい。7、8、9回で起用される投手になりたい」。明大4年時に指名漏れを経験した大型右腕は最速150キロの直球と落差抜群のフォークを武器に、地元徳島からプロへの道を切り開いた。担当の加藤スカウトは「リリーフ適性があるし、プロでやっていけると感じた。ブルペン陣に厚みを持たせてほしい」と勝ちパターン入りを目指す男の右手を、期待を込めて握った。

 再びの共闘に心が躍る。鳴門高時代は3年連続で夏の甲子園に出場し、1年夏から聖地のマウンドを踏んだ。エース・河野と共に挑んだ3年夏の3回戦(盛岡大付)では本塁打も放った。共にマウンドで投げ合ってきた左腕は19年ドラ1で日本ハムに入団。追いつきたい一心で腕を振ってきた。指名の2日後には「何でも聞いてくれ」とメッセージをもらい「とても心強い。『鳴門リレー』をキーワードにNPBを盛り上げたい」と目を輝かせた。

 大学時代は度重なる故障もあり、4年間で5試合の登板にとどまった。悔しさを糧に地元からのリスタートを決め昨年入団。ハンバーガー店でアルバイトもしながら、昨冬は「もうプロに入ったつもりで必死に鍛え直した」。開幕投手を託された今季は先発と中継ぎでフル回転し、22試合で4勝、69回1/3で67奪三振をマーク。小3から追ってきた夢を、やっとつかんだ。

 四国IL・徳島から日本ハムに指名されたのは09年の荒張裕司以来、13年ぶり。北海道は幼少期に2度訪れ、札幌雪まつりや好物のジンギスカンを楽しんだ思い出の地だ。球団の印象を問われると「新庄監督のように記憶に残るプレーがしたい。新球場で投げたい」と即答。まずは支配下昇格へ。ハングリー精神も兼ね備えた23歳は既に体重5キロ増、最速155キロを目標に、動き出している。(堀内 啓太)

 ◆中山 晶量(なかやま・てるかず)1999年2月8日、徳島県生まれ。23歳。徳島文理小3年で野球を始め、生光学園中では硬式野球部。鳴門高では1年春からベンチ入りし、3年連続で夏の甲子園に出場。明大に進学し、21年から2年間、四国IL・徳島でプレー。188センチ、90キロ。右投右打。遠投110メートル。球種はフォークとカーブ。

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