オリックス1-0で辛勝 中嶋監督は野手に奮起促す「あすは点を取って楽に」

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2022.10.26(水) 22:57

オリックス・中嶋監督[写真=Rinco]

【SMBC日本シリーズ2022第4戦】
○ オリックス 1 - 0 ヤクルト ●
<10月26日 京セラD大阪>

 オリックスは投手陣が踏ん張り完封勝利。今シリーズ4戦目で初勝利を挙げ、対戦成績を1勝2敗1分けとした。

 先発の山岡は初回、自らの失策絡みで無死一、二塁のピンチを招くも、中軸をキッチリと封じ無失点スタート。2回以降も毎回ランナーを背負ったが要所を締めた。1点リードの5回は一死から1番・塩見に中堅フェンス直撃の三塁打を許すと、中嶋監督は早くも投手交代を決断。火消しを託された宇田川は一死三塁の大ピンチを連続三振で切り抜け1点リードを死守した。

 6回も続投した宇田川は一死一、三塁のピンチを招くも、7番・サンタナを3球三振に仕留めたあと、最後は8番・中村を153キロの直球で空振り三振斬り。2イニングで4つの三振を奪いゼロを並べた。

 7回からは3番手の山﨑颯が、最速159キロの力強い直球を軸に2イニングをパーフェクト。9回はワゲスパックが無死二塁のピンチを無失点で凌ぎ、宇田川は日本シリーズ初勝利、ワゲスパックは同初セーブを挙げた。

 打線は昨年に続きヤクルト先発・石川に苦しめられたものの、3回に6番・杉本が左前適時打を放ち先制。追加点は奪えなかったが、投手陣が虎の子の1点を守り抜いた。

 今シリーズ初の勝利監督インタビューとなった中嶋監督は、開口一番「かなりしんどかったです」とポツリ。杉本の決勝打については「先制点が欲しいなかでしっかり打ってくれた。チャンスをなかなか生かせず苦しい展開だったが、まずは1点を取れてうれしかったです」と振り返った。

 無失点だった山岡をスパッと代えた場面については、「山岡は頑張ってくれていたが、今は70球から80球あたりでバテるというか(投球が)浮きますので、あそこは三振が取れるピッチャーということで宇田川で行きました」と説明。「ヤクルト打線はすごいバッターが多いのでフォアボール1つが命取りになると思っていた。何とかゼロで帰ってきてくれて、ホントにありがたかったです」とリリーフ陣を称えた。

 自慢の投手陣が踏ん張り反撃の1勝目。最後は本拠地ファンに向け「あすは点をとって楽に観ましょう」と話し、今シリーズ1試合平均2得点の攻撃陣に奮起を促した。

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