日本ハムにドラフト４位で指名された静岡・常葉大菊川高の安西叶翔投手（１７）が２５日、同校で球団関係者から指名あいさつを受けた。独特のフォームから最速１５１キロをマークする右腕は「いずれ日本を背負う投手になりたい」と宣言。熊崎誠也スカウトは「４月以降に右肩上がりで成長した。２年目には出てきてもらい、ローテを守ってもらいたい」と構想を明かした。

　持ち味を存分に生かす。自身で「スリークォーターとサイドの中間」と表現する腕の高さから繰り出す剛速球で打者を牛耳るのがスタイル。「プロでもなかなかいない角度だと思う。特徴を出していきたい」。熊崎スカウトは「球種が多くパワーピッチャーだけど器用。斎藤雅樹さんのようになってほしい」と横手から通算１８０勝を挙げた“平成の大エース”に重ね合わせて期待を込めた。

　球団からは新庄剛志監督（５０）のサイン入りドラフト入場パスや色紙が贈られた。来月には仮契約、年内に入団発表、来年１月には新人合同自主トレが待つ。この日は学校の球技大会で、自クラスをサッカー優勝に導いたという右腕は「団結して勝ててうれしい」とはにかんだ。今後は本業で輝くべく、さらにレベルアップしていく。（武藤　瑞基）

　◆安西　叶翔（あんざい・かなと）２００４年１１月１３日、京都市生まれ。１７歳。小学１年時に北白川ベアーズで野球を始め、中学時代は京都ベアーズでプレー。１８６センチ、８６キロ。右投右打。家族は両親と兄、妹。

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