【オリックス】打線組み替え不発 吉田正尚3番起用も、4回絶好機で中川圭太と杉本裕太郎が連続三振

スポーツ報知

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2022.10.26(水) 06:00

7回無死一塁、空振り三振に倒れた杉本裕太郎(カメラ・石田順平)

◆「SMBC日本シリーズ2022」第3戦 オリックス1―7ヤクルト(25日・京セラドーム)

 本拠地に戻っても、流れは変わらなかった。中嶋監督は「引きずってる場合じゃないし、やり返すチャンスはいっぱいある」と言ったすぐ後に「(チャンスは)いっぱいもないか…」と自らにツッコミ。0勝2敗1分けで苦境に立たされた。

 4回、先頭・吉田正の左前打から1死二、三塁とした。だが、6番・中川圭、7番・杉本が連続三振。京セラDにため息が2度続いた。決め球はともに、高めボール球の直球で、中川圭の最後はハーフスイング。中嶋監督は「中途半端なスイングをするんだったら、ちゃんと振らないと」と嘆いた。

 第2戦まで3番の中川圭、5番の杉本の打順を下げた。しかし、その右打者2人が先制機を逃し、指揮官は「全然違いましたね、展開的には」。直後の5回、大不振で3番から1番に変わった山田に先制3ランを浴びた。打順の組み替えが当たったヤクルトと、あまりに対照的な光景が広がった。

 杉本は今シリーズ、走者を得点圏に置いた5打席で、第2戦のボテボテの適時内野安打の1本だけ。昨年も得点圏打率2割5分(8打数2安打)で、今年も内角攻めに苦しむ。中川圭も今シリーズ、走者得点圏で4打席無安打。CS最終S第4戦でサヨナラ打を放った勝負強さが影を潜める。レギュラーシーズン143試合で141通りの打線を組んだ指揮官は、シリーズでも大幅に組み替えたが、4番に置いた頓宮も4タコに終わった。

 昨年からの日本シリーズ8試合すべて2点差以内だったが、初めて大差で敗戦。中嶋監督は「無理やり、ポジティブにしている感じですかね」と、完封負けを免れた9回の1点を光明とした。過去に3戦未勝利から日本一に輝いたのは、86年の西武や89年の巨人など4度だけ。まずは一矢報いたい。(長田 亨)

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