【オリックス】吉田正尚「本当にしびれました」憧れの地・京セラDでCS最終ステージMVP弾

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2022.10.16(日) 05:00

4回無死一塁、吉田正尚は先制となる中越え2ラン本塁打を放つ(カメラ・義村 治子)

◆パーソル クライマックスシリーズ パ 最終S第4戦 オリックス3×―2ソフトバンク(15日・京セラドーム)

 リーグ優勝のオリックスが劇的勝利で2年連続の日本シリーズ進出を決めた。パ・リーグのクライマックスシリーズ最終ステージ第4戦は、2―2の9回、中川圭太内野手(26)がサヨナラ打。4勝(アドバンテージ1勝含む)1敗とし、CSを突破した。22日開幕の日本シリーズでは、昨年屈したヤクルトとの再戦で、26年ぶりの日本一を目指す。

 ナインとともに中嶋監督を5度、胴上げした。クラッカーを鳴らし、ファンへ感謝の思いを届けた。主砲の吉田正がCS最終ステージのMVPに選ばれ、「ホッとしています」と日本シリーズ進出を喜んだ。

 吉田正のすごみがあふれていた。両チーム無得点の4回無死一塁、1ストライクからの2球目だった。「本当にしびれました」。和田のチェンジアップを仕留め、打球は中堅右の5階席まで届いた。ケタ外れの飛距離の2ランだった。

 初戦から全試合で安打を飛ばし、チーム最多の2本塁打。「しっかり振る。体もいい状態をキープしながら、日々過ごしています」と表情を明るくした。観衆3万3717人は、シーズンを通じても最多。かつてプロ野球選手を夢見た京セラDで、カッコ良く輝いた。

 地元・福井からの家族旅行で、初めて関西を訪れたのが小学3年。大阪ドーム(当時)で近鉄・西武戦を観戦した。ローズやカブレラのフルスイングに見ほれ、ずっと記憶から消えなかった。15年のドラフト1位でオリックスに入団し、あこがれた球場を本拠地としてプレー。「とんでもなく飛んで、度肝を抜かれました。素晴らしいホームランでした」と中嶋監督をうならせた。

 「チームで4番を打たせてもらっているので、責任を持って、自分のベストを尽くすことだけを考えたい」。昨年は右尺骨骨折からCS最終Sで復帰。日本シリーズでサヨナラ打を放ったが、ポストシーズンでノーアーチだった。オフに両足首手術も受けたように、万全でなかった。だが、今年は全く違う。日本シリーズは、ヤクルト・村上との4番対決も注目。「正直、飛び抜けてますから。すさまじいです」と敬意を払うが、吉田正の打棒が劣るはずもない。「(リーグ)連覇、日本一が目標だったので、目指して頑張りたい」と決戦へ気持ちを切り替えた。

 昨年は2勝4敗で敗れたヤクルトとの再戦。中嶋監督は「すごく元気があって強いチーム。去年やられていますので、全員でリベンジしたい」と決意表明した。26年ぶりの日本一へ、頼れる選手会長を筆頭にぶち当たる。(長田 亨)

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