◆パーソル　クライマックスシリーズ　パ　最終Ｓ第２戦　オリックス４―３ソフトバンク（１３日・京セラドーム大阪）

　「２０２２　クライマックスシリーズ　パ」最終ステージ（Ｓ）第２戦は、オリックスが杉本裕太郎外野手（３１）の５回の左越え決勝２ランなどで連勝し、１勝のアドバンテージを含めて通算３勝０敗として、２年連続の最終Ｓ突破へ王手をかけた。６回以降は右腕４投手が好リレー。粘るタカ打線を振り切った。先発左腕・宮城大弥投手（２１）はＣＳ初登板初勝利。

　中継ぎ陣が躍動した。ＣＳ初先発の宮城が５回２失点で交代。早めの継投となったが、宇田川、山崎颯、ワゲスパック、阿部のリレーでリードを守り抜いた。中嶋監督は「何点差であろうと誰もが苦しい場面。１点取られようが何しようが、非常によく投げたと思います」とねぎらった。

　経験の浅い投手たちが踏ん張った。今季支配下登録された宇田川は２番手で６回を任され０封。３番手の山崎颯は昨年ＣＳ第３戦で先発したが、２回２／３で降板。今季は終盤から中継ぎとしてチームを支え、この日は最速１５９キロを計測。７球で打者３人を料理した。来日１年目の助っ人右腕・ワゲスパックも無失点でつないだ。

　９回のマウンドは防御率０・６１と今季急成長した阿部。１点を許しながらも最後は一、二塁からフォークを連投し、デスパイネを空振り三振に斬って締めた。「良い場面、緊張する場面で投げさせてもらった。それが今日のピンチでも自分の投球ができた要因」。ＣＳ初登板で、今年の経験が最大限に生かされた。チームの救援防御率は２・９６と安定。短期決戦でもブルペン陣が大きな強みとなっている。（玉寄　穂波）

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