オリックス・山本由伸がCS初戦で8回零封の快投 左打者の内角えぐる快速球に手応え

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2022.10.12(水) 23:24

オリックス・山本由伸 (C) Kyodo News

【パCSファイナルステージ第1戦】
○ オリックス 5 - 0 ソフトバンク ●
<10月12日 京セラD大阪>

 オリックスの山本由伸が12日、『2022 パーソル クライマックスシリーズ パ』のファイナルステージ第1戦に先発し8回無失点と快投。アドバンテージを含めシリーズ2勝0敗となる大きな白星をチームにもたらした。

 ソフトバンク打線を相手に、8イニング無四球10三振という圧巻の内容。山本は「しっかりストライクゾーンに強い球を投げられたので、それが凄く良い結果になりました。フォークだったりストレートで空振り取れたりもあったので、良い感覚(のボール)が多かった」と自身の投球を振り返った。

 コンディションは「まあまあ良い感じにウォーミングアップから出来ていた」という山本。左打者のインコースのストレートが効果的に決まり、「いつも抜けたり、調子悪い時はちょっとシュート(回転)して真ん中の方に入ったりするんですけど、きょうは初回からインコースに決まってたので、そこも良かったポイントかなと思う」と納得の投球だった。

 5回無死一・二塁の場面で、自ら素早いバント処理を見せ三塁封殺かと思われたが、ボールが手につかず一死二・三塁のピンチ到来。それでもギアを上げ、柳町進と甲斐拓也を連続三振に斬って切り抜けた。山本は柳町との対戦をターニングポイントに上げ、「とにかくその打席がいちばん大事になっていたので、とにかく低く、バットに当たってもゴロになるように投げました」と痺れる場面を振り返った。

 押し出しで援護点が入っていく展開に「なかなか渋い展開だな」と笑いながらも「これも野球です」と山本。中11日での登板も問題なく、「登板(間隔)が空くことも今まで何度もあったりしたので、落ち着いて過ごせましたし、また今日も良い入りが出来たので、良かったと思う」と話した。

 これでアドバンテージを含めシリーズ2勝0敗。第2戦の先発・宮城大弥に最高の形でバトンを繋いだ。

取材・文=どら増田


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