ロッテ、ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習がスタート!
ベースボールキング
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2022.10.10(月) 21:39
福浦ヘッドコーチ兼打撃コーチと藤岡裕大
プロ野球はクライマックスシリーズ真っ只中、今季5位に終わったロッテは10日、ZOZOマリンスタジアムで秋季練習がスタートした。吉井理人新監督はこの日から始まったフェニックス・リーグで宮崎にいるため、不在のなか行われたZOZOマリンでの秋季練習初日は、厳しい練習も選手同士が声をかけて盛り上げるなど、充実の1日となった。
午前9時すぎから海浜幕張付近は小雨が降っていたため、ウォーミングアップ、体幹トレーニングなどは室内練習場で行った。室内練習場には全体練習から外れ、9月16日に『右尺骨神経前方移行術および右肘内側側副靭帯補強術』を行った河村説人、9月29日に『右肘の関節鏡による滑膜切除およびスクリュー挿入術』を行った育成の村山亮介などもリハビリを行う姿があった。
雨が止んだ後は、室内練習場からZOZOマリンスタジアムに移動してグラウンドでランメニュー。一緒の組で走った選手たちが走り終わった後、苦悶の表情を浮かべる中、小島和哉は最後まで変わらぬペースで走りきり、走り終わった後も涼しい表情を見せていたのが印象的だった。
約20分の休憩の後、投手と野手に分かれてキャッチボール。佐々木朗希はすぐに休憩を終え、キャッチボール10分前にはグラウンドに戻り、ストレッチなどキャッチボールに向けて入念に準備を行っていた。
投手組のキャッチボールでは、他の投手たちが短い距離でキャッチボールを続けるなか、二木康太は少しずつ距離を伸ばしていき、長い距離を投げた。
野手組はキャッチボールが終わった後、安田尚憲の「バッティングいきま〜す」の掛け声とともに打撃練習がスタート。最初は井上晴哉、三木亮、岡大海の3人がケージでの打撃練習、バックネットのところで藤岡裕大、髙部瑛斗、安田尚憲がティー打撃、二塁ベース上付近で大塚コーチ、伊志嶺コーチが見守る中で茶谷健太、藤原恭大、山口航輝が打撃練習中の打者が打った打球に合わせて走塁練習、捕手組は三塁ベース付近で小坂コーチが打つノックを受けた。
来季から一軍ヘッドコーチ兼任打撃コーチとなる福浦コーチは、昨年の秋季練習では加藤匠馬、藤岡、若手選手たちに身振り手振り指導する姿があったが、この日は打撃練習の序盤、ケージで打撃練習する選手を見守りながら、時折ティー打撃中の選手たちに一言、二言アドバイスを送る程度で、長い時間丁寧に指導するというのはあまり見られなかった。
また、打撃練習では昨年行った秋季練習との違いが見られた。昨年秋に行ったケージでの打撃練習は2人1組で1人選手あたり右投手、左投手ともに10分〜12分打っていたが、この日の最初の2組は福浦コーチがストップウォッチでタイマーを測っていたものの、3選手がローテーション(右の打撃投手を打っている選手、左の打撃投手を打っている選手、休憩)で回り5スイング〜6スイングしたら交代というのを何往復も行っていた。
1組目のケージでの打撃練習が終わると打撃練習組がノックに移り、走塁練習組がティー打撃、ティー打撃組がケージでの打撃廻り、ノック組が走塁練習と、練習をローテーションで回していた。
打撃練習では井上、三木は広角に打ち分け、安田は引っ張った打球が多く、ライトスタンドに飛び込む打球や、ライトへのライナー性の鋭い打球が目立った。藤岡は右の打撃投手、左の打撃投手ともに、これまでと同じようにセンターから反対方向を中心に強い当たりを飛ばしていた。
取材・文=岩下雄太