【オリックス】山本由伸、宮城大弥が記念対談でバチバチ!?「防御率負けたくない」「成績残してほしい」
スポーツ報知
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2022.10.3(月) 05:35
◆パ・リーグ 楽天2―5オリックス(2日・楽天生命パーク)
オリックス・山本由伸投手(24)と宮城大弥投手(21)の優勝記念対談が実現した。史上初めて2年連続で防御率、勝利、勝率、奪三振、完封の「投手5冠」に輝いた絶対エースを追いかける3年目左腕は2年連続2ケタ勝利をクリア。開幕から先発ローテを支えた2人は互いの労をねぎらい、山本からは“珍指令”が飛んだ。(取材・構成=長田 亨、玉寄 穂波)
■由伸「力を認めようかな」
山本(以下、山)「2年連続でローテーションを守って、活躍したね。続けるのは難しいことだから。そこは力を認めようかな」
宮城(以下、宮)「めっちゃうれしいです。由伸さんに褒められることって、あまりなかったので」
山「月間MVPを取った8月は、1か月ずっと良かった(※1)のかな? 連続でいい状態だった、というのも成長だと思う。まだ負けるつもりもないし、負けないけどね。宮城には」
宮「今年はもう、全敗です…。由伸さんにアドバイスをいただいたのは、投げる前の右足を上げた時や、踏み出す時の姿勢。そういうところのバランスは大事だよ、ずっと、そこは意識しながらやっていました」
山「いつも何げなく、野球の話をしてるからね。宮城と初めて会った時のことも、全く覚えてない…」
宮「プロに入って、入寮した時ですよ。確か、1月6日かな。『新人の宮城大弥です』ってあいさつをしたら『3年目の山本由伸です』って敬語で。イッケメンやな、って思いました。初めて1軍に行った時には『全員にあいさつをしておけ』って。それはもう、絶対。『1日3回でもいいから』って(笑い)」
山「もう一つ言っておくと、最近、自分で髪を切ってる(※2)でしょ? それだけはやめてほしい。めっちゃダサイよ(笑い)」
宮「人見知りなので…。どういう髪形したいとか、美容師さんに言えないんです。『オススメで』って言ったら、変な髪形になったりするので。由伸さんとかは、担当の人がいるじゃないですか? そういう人がいないし、気をつかって行くよりかは、自分でやりたいなって(笑い)」
山「髪を切ってもらったら気持ちがいいし、たまに染めてもらうと気分も変わる。やっぱり、自分で切るのは恥ずかしいよ?」
宮「髪が伸びるまでは、バリカンがあればいいので(笑い)。パーマとかあてるんだったら行きます。その時は、由伸さんに連れていってもらいます」
■宮城「比嘉さん毎回『ちばりよー』って」
山「チームのみんなが、宮城のことをすごくかわいがってる。弟感というか、宮城もいい意味で気をつかってないよね」
宮「父親のような方は4人、5人ぐらいいます。高山コーチ、能見さん、厚沢コーチ。同じ沖縄出身の比嘉さん毎回『ちばりよー』って言って、僕を送り出してくれます。ベテランの人は全員優しいです」
山「投手をまとめるのが平野さんや比嘉さんで、阿部さんがムードメーカー。アップ前にはいつも、デカい声で一発芸をさせられてる。宗さんが雰囲気をつくってくれて、ロッカーで一番しゃべるのは福田周平さん。どんなテーマでも、周平さんには勝てない。こっちが正しくても、持論で喋り続けてくる。譲るしかないよね。周平さんと競ったらダメだって、みんなが分かってる(笑い)」
宮「ムードメーカーでは(山崎)颯一郎さんも、同じにおいがします。T(|岡田)さんや安達さんも、めっちゃ頼りになります。由伸さんももちろん、何でも聞いてくれるし、優しいです。意地悪ですけど…」
山「絶対負けない、とか言っていつも僕と競ってくる。その発言に合うぐらいの成績を、ちゃんと残してほしいよね。全然競えてない。宮城、頑張れよ!」
宮「負けたくないのは防御率。本当の投手として出る成績だと、僕は思っています。勝負できるぐらいのところまでは頑張りたい。多分、負けますけど…」
山「3連覇は大きな目標だし、来年3月にはWBCもある。オリックスを代表して出られるのならうれしいことだし、それが宮城とならもっとうれしいよ」
宮「出たい気持ちはたくさんありますし、自信を持てるように頑張りたいと思います。でも他球団の方とはまだ、あまり話せていないので。怖いイメージがあるので…。そこもちょっと由伸さんを通して、ゆっくり進められたら(笑い)」
【※1】8月は4試合に先発。同27日の西武戦(京セラD)でのプロ初の完封勝利を含む3勝1敗、防御率1・14をマークし、プロ3年目で初の月間MVPを受賞。
【※2】昨年は験担ぎで負けるまで髪を伸ばし続け、寮でカットを託した後輩の中川拓のミスで長さ0・5ミリの坊主頭に。今年は7月22日のソフトバンク戦(京セラD)で3回KOとなり、気合を入れるため、髪の毛を5ミリに刈り込んだ。9月には紅林が髪の毛をカット。
◆山本 由伸(やまもと・よしのぶ)1998年8月17日、岡山県生まれ。24歳。都城高(宮崎)から2016年ドラフト4位でオリックス入団。昨年は最優秀防御率、最多勝、最高勝率、最多奪三振、沢村賞など9冠。今季26試合15勝5敗、防御率1・68。178センチ、80キロ。右投右打。年俸3億7000万円。独身。
◆宮城 大弥(みやぎ・ひろや)2001年8月25日、沖縄・宜野湾市生まれ。21歳。興南高(沖縄)では甲子園に2度出場し、U18日本代表に選出。19年ドラフト1位でオリックス入団。21年新人王。今季24試合11勝8敗、防御率3・16。171センチ、78キロ。左投左打。独身。推定年俸5000万円。
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