【ソフトバンク】きょうにも2年ぶりV 今宮健太が5回決勝打…退団松田の「熱男魂で打てました」

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2022.9.30(金) 06:20

1回2死一、三塁、今宮の右前適時打に盛り上がるソフトバンクのベンチ(カメラ・泉 貫太)

◆パ・リーグ 楽天4―5ソフトバンク(29日・楽天生命パーク)

 首位のソフトバンクが楽天を下して優勝へのマジックナンバーを「2」とした。早ければ30日に2年ぶりのリーグ優勝が決まる。初回に4点を先制しながら追いつかれたが、5回に今宮健太内野手(31)が決勝打。今季限りで退団する松田から柳田、中村晃とともに“熱男魂”の継承を託された選手会長が試合を決めた。

 バットに“熱男魂”が乗り移った。4―4の5回2死一、三塁。今宮は安楽の初球、内角145キロ直球を振り抜いた。打球は二塁の頭を越え、右翼手の前に落ちた。「熱男魂で打つことができました」。初回に続く、この日2本目の適時打は決勝打。2安打2打点の選手会長が2年ぶりのリーグ優勝をたぐり寄せた。

 今季限りで尊敬する大先輩が退団する。7日に球団から来季の構想外を伝えられ、8日に抹消された松田は同日の練習前、柳田、中村晃、今宮の3人にだけ伝えた。「多分、もう(1軍には)上がってこない。今度はお前たちが引っ張っていく番だから」。ハッキリと退団と言われたわけではなかったが、悟った。その日以降、今宮のコメントには必ず「熱男魂」の一言が入るようになった。

 三遊間を組み、黄金期を支えてきた2人。そのすごさを一番近くで味わってきた。「極端に言うと、365日いつも元気。打てなくても自分のことだけに集中するんじゃなくて、周りに気を配って声を出したりとか。これからもホークスの伝統として、やっていかないといけないことだと思います」。いきなり松田のようにはいかないが、背番号5の2軍降格後、18試合で13打点。プレーと気迫で打線をリードしている。

 マジックを2に減らし、ついに覇権に王手をかけた。30日にソフトバンクが楽天に勝てば、2位・オリックスがロッテに引き分けるか負けで、ソフトバンクが引き分けてもオリックスが敗れれば、2年ぶりの優勝が決まる。「健志(明石)さんも引退試合で初めて涙を流す姿を見ましたし、何とか2人のため、ファンの皆さんのためにもしっかり優勝できるように頑張りたいと思います」と今宮。思いを背負い、感動のゴールを迎える。(中村 晃大)

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