【ソフトバンク】退団表明の松田宣浩「まだまだ体が元気」NPB11球団からオファー待つ

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2022.9.29(木) 05:00

ペイペイドームで会見に臨み、ソフトバンクを退団することを表明した松田宣浩(カメラ・表 洋介)

 来季の構想から外れたソフトバンク・松田宣浩内野手(39)が28日、ペイペイDで会見し、他球団での現役続行の意思を表明した。「ソフトバンクホークスのユニホームを着てプレーするのは今季限りとなりました。現役続行を希望して退団することを報告させて頂きます。17年間、ありがとうございました」と神妙な面持ちで頭を下げた。

 7日に構想外を通達され、約2週間悩み抜いた末に、引退を選ばず、退団の意思を告げた。球団側は通算1831安打の成績だけにとどまらず、熱男パフォーマンスなどの人気、貢献度を「スーパー功労者」と高く評価。「最後の姿を見せず、ユニホームを脱ぐことだけはやめたい」という本人の思いも尊重し、選手会、NPBに許可を得て、10月3日の戦力外通告期間を待たずに会見の運びとなった。

 「まだまだ野球が大好きで、まだまだ体が元気。チャンスがあれば違うチームで野球がしたい」。王会長からも「好きな野球をとことんやり切りなさい」と背中を押された。現時点で12球団トライアウトを受ける予定はなく、「今回に関してはNPBのみで待っている」と他11球団に絞ってオファーを待つ。

 10月1日のウエスタン・中日戦(タマ筑後)がホークスでの最後の雄姿となり、試合後にはファンへのあいさつも行う。「筑後を始まって以来の満員にさせます。たくさんお待ちしています!」。人気者は高らかに宣言し、会見場を後にした。(表 洋介)

 ◆熱男に聞く◆

―退団に至った経緯は。

「球団から構想外という話を聞いた時に、中途半端な気持ちで1軍で戦うのは迷惑をかけるんじゃないかと。藤本監督からも時間を頂き、(21日に)球団に現役続行を希望し、退団させていただきますというご報告、ご連絡をさせて頂きました」

―長男・一冴(いっさ)君はホークスジュニアに選出。

「息子も必死に練習しているし、まだまだ父親としてプロ野球のユニホームを着ている姿を見せてあげたいなというのも今回の決断の一つです」

―松田選手にとってホークスとは。

「17年もこのユニホームでプレーさせて頂いたので。プラス福岡の街でずっと野球してきましたので、もう人生そのものだと思っています」

―他球団で熱男は

「もしチャンスがあるなら、違うユニホームでも、できたらいいんじゃないかなと思っています」

 ◆松田 宣浩(まつだ・のぶひろ)1983年5月17日、滋賀・草津市生まれ。39歳。岐阜・中京高、亜大を経て、2005年大学・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入団。18年にベストナインを初受賞。通算1910試合で打率2割6分5厘、現役2位の301本塁打、991打点。180センチ、86キロ。右投右打。家族は夫人と1男1女。今季年俸1億5000万円。

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