逆転Vへ希望を繋ぐ好投 オリックス・宮城はさらなる高みを目指す

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2022.9.19(月) 07:29

オリックス・宮城大弥 (C) Kyodo News

◆ 「もっともっと努力は必要だなと」

 オリックスの宮城大弥が18日のソフトバンク戦に先発登板。5回を投げて90球、被安打はわずかに1本。与四死が2、奪三振5で無失点の好投を見せ、今季11勝目を掴んだ。

 中嶋聡監督が「リミッターを外す」と発言した中のひとつが、宮城の中5日での起用。本人は大一番での登板に「大事な試合になるので、まずは自分のピッチングをしっかりとできるようにしたい」と語っていたが、この日は「先頭を打ち取ること」を念頭に置いて臨んだという。



 初回、大事な先頭打者の周東佑京には13球粘られるも、「一歩引いたらヒットを打たれる感じもしましたし、初回だったので押せ押せで行けるように。何球も粘られましたけど、なんとか抑えられて良かった」と、根負けせずに見逃し三振に仕留めた。

 お立ち台では「緊張」という言葉を繰り返し使いながら、「いつも緊張しますけど、久しぶりにお客さんも多く見られましたし、すごく良い力をもらった」と、この日詰めかけた2万8252人の大観衆が力になったという。

 また、「問題ないしケガもしていない」と話していた中5日での登板にも、「日付は早く感じましたけど、元気でしたし全然大丈夫でした」と頼もしいコメント。

 それでも、5回でマウンドを降りたことには「中5日とか中6日とかは関係なく、やっぱり先発としての仕事がクオリティスタートだったり、ハイクオリティというところであると思うので、そこを目指してやっている。もっともっと努力は必要だなと感じます」と、悔しさをにじませた。
 

 最後は「由伸さんがすごいピッチングをしてくれるので、波に乗れたかどうかは分からないですが、もっとチームが良い波に乗れるように一生懸命、残り少ない試合を頑張っていきたい」と、ラストスパートに向けた意気込みも。

 若き左腕は自身が希望を繋いだ連覇に向けて、すでに前を向いている。


取材・文=どら増田




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