【オリックス】2回から緊急登板の宇田川優希がプロ初勝利「初めてビビらず、しっかり投げられました」

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2022.9.9(金) 06:40

プロ初勝利を挙げて笑顔を見せる宇田川優希(カメラ・小林 泰斗)

 育成出身の宇田川がプロ初勝利を挙げた。「準備もしてなくて…」と突然の出番は2回1死一塁。右足首捻挫から復帰した先発・椋木が右肘違和感を訴え、2番手で緊急投入された。「ビビらず、一人一人と決めてしっかり投げられました」と中村、オグレディを封じ、3回からの2イニングは完璧。150キロ超の直球を軸に、最後は森、山川、呉念庭を3者連続で空振り三振に仕留めた。

 2回2/3を無安打無失点。「うれしい。すごく自信になる」とかみしめたが、当初は育成での入団に迷いがあった。「一から鍛え直して支配下登録を勝ち取りたい」と腹を決め、2年目の今年7月末の登録期限ギリギリに有言実行。プロ11試合目で勝利をつかみ、中嶋監督も「本当に思いきって攻めてくれた」とたたえた。5回以降も小刻みな継投で42年ぶり2度目となる8投手での完封勝利。輪の中心には笑顔の背番号96がいた。

 ◆宇田川 優希(うだがわ・ゆうき)1998年11月10日、埼玉・越谷市生まれ。23歳。八潮南高から仙台大を経て20年育成ドラフト3位でオリックス入団。今年7月に支配下登録。家族は日本人の父とフィリピン人の母、兄2人、妹、弟。184センチ、92キロ。右投右打。年俸450万円(推定)。

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