【ロッテ】茶谷健太「目指すのは坂本勇人さん」“人生の下克上”からプロ7年目でブレイクを目指す24歳

スポーツ報知

  • ニュース

2022.9.3(土) 06:00

8月12日の日本ハム戦でプロ初本塁打を放った茶谷健太(左)とサヨナラ打の岡大海(カメラ・今西 淳)

 ロッテの茶谷健太内野手が3日、スポーツ報知のオンラインインタビューに応じた。プロ7年目の今季はここまで33試合に出場し、打率2割3分4厘。8月12日にはプロ初本塁打をマークするなどブレイクの兆しを見せる茶谷の人生は“下克上”の連続だった。そんな24歳のこれまでの人生に迫りながら、将来的に目指す理想像についても迫った。(取材・構成=小田原 実穂)

 ―8月12日の日本ハム戦(ZOZOマリン)でプロ初ホームラン。率直に今の状態は。

 「今の状態としては悪くないです。でも今は試合に出させていただいているという状況なので、その中でしっかり結果を残して自分の力で試合に出れるようにと思ってやってます」

 ―7月23日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初猛打賞。結果を残せてる要因は。

 「バッティングを一からではないですけど、キャンプの時から作り直したのが一番かなと。大きく言うと足を上げた時にバットの構える位置がどうしてもボールに近づいてしまうことが多かった。それをなくすためにヒッチっていうんですかね、1回ポンって入れてから引くようにして。それから近づくことが少なくなってきて、ボールとの距離を取れるようになったから率が上がってきたのかなと」

 ―手応えを摑み始めたのはいつ頃。

 「去年の秋くらいからやっていたので、今年のオープン戦終わって、ファームの試合に1か月出た4月末頃ですかね」

 ―今季は1軍の試合でスタメンも増えた。手応えを摑んだ試合は。

 「(日本ハム戦で)プロ初の猛打賞打った時ですかね。なんかいいなと。通用するというよりは、いい感じに出来ている時もあるんだなと思いました」

 ―15年にドラフト4位でソフトバンク入団も18年オフに戦力外。これまでの人生をたどると、苦労の連続。率直に1番辛かった時期は。

 「3年目(18年)でソフトバンクに育成になるって言われた時ですね。正直『3年でか』というのはありました。でもまたやり直すからには環境を変えてやりたいなと思ったので。いろんな葛藤もあったけど、最終的には自分で決めて頑張りました」

 ―そこから19年に育成でロッテに入団し同年オフに支配下。苦労しながらも何度もはい上がってきた

 「はい上がって来てるというより、自分のタイプ的にいい年があったら次の年悪い、またいい年あったらまた次の年悪いので。実際プロ2年目で初ヒット打って、翌年に戦力外。入団できたけど育成で、そしてまた支配下に上がって。波のある人生なので抜け出したいなとは思ってます」

 ―目指している選手は。

 「ショートって考えたら坂本勇人さんみたいな選手になりたいなって。参考にしてるというか、憧れですね」

 ―将来的にそういう選手になるために目指す数字は。

 「最終的な目標はやっぱり3割。坂本さんみたいに広角に打てる選手になりたいです」

 ―シーズンも終盤へ。どう結果を残して行きたいか。

 「本当に今チャンスをいただいてる立場なのでそのチャンスをつかみ取れるように。自分の中で何かを摑めるように、残せるようにと思ってこれからも頑張っていきたいと思います」

 ◆茶谷 健太(ちゃたに・けんた)1998年1月16日、神奈川・茅ヶ崎市生まれ。24歳。山梨・帝京第三高では投手としてプレー。一学年下には水上由伸(西武)。1年からベンチ入り、3年時にはエースとして活躍も、甲子園出場はなし。15年のドラフト4位でソフトバンクに入団、16年シーズン前に内野手転向。18年オフに自由契約に。19年1月に育成選手としてロッテに入団し、同年オフに支配下契約。186センチ90キロ。右投右打。年俸550万円。

関連ニュース

【ロッテ】佐々木朗希が9回1失点完投も4敗目 井口監督「朗希はしっかり投げてくれた」
【ロッテ】佐々木朗希、9回完投97球4安打1失点で敗戦投手に…打線援護なし
【ロッテ】OB・小宮山悟氏が始球式に登場「久しぶりで懐かしかった」
【ロッテ】対象メニュー購入者に「推しシークレット缶バッジ」を販売
【ロッテ】井上晴哉が先制V弾 再び混パ…首位から5位まで5チームが5差

記事提供:

スポーツ報知