オリックス・山﨑福也 (C) Kyodo News

● ロッテ 0 － 1 オリックス ◯
＜20回戦・ZOZOマリン＞

　オリックスが4連勝中と勢いに乗っていたロッテに完封勝ち。“怪物”佐々木朗希と相対した打線は、5回に内野ゴロの間に挙げた1点止まりだったが、投手陣が粘りの継投で最少得点差を死守した。

　先発の山﨑福也は緩急自在に5回2安打無失点に抑えると、6回からは山﨑颯一郎が角度あるパワーピッチで3回1安打無失点。プロ2度目の完投となった佐々木朗に負けじと、技巧派左腕から本格派右腕への“山﨑リレー”で8回無失点と試合を作った。

　1点リードの最終回は、ベンチ外の抑え投手・平野佳寿に代わって2年目右腕の阿部翔太が登板。いきなり先頭の山口航輝に左翼線二塁打を許し、送りバントで一死三塁の大ピンチを招いたが、最後は安田尚憲と岡大海を連続三振に仕留め、嬉しいプロ初セーブで投手戦に終止符を打った。

　先発した山﨑福は今季5勝目を掴み、2番手の山﨑颯はプロ初ホールド。勝利投手となった山﨑福は「ちょこちょこランナーは出してしまったんですけど、落ち着きながら投げることができてよかったです」と自身の投球を振り返り、白星を死守した後続の若き2投手へ「本当に感謝しかないです」と話した。

　オリックスは新型コロナウイルス感染症から帰ってきた中嶋聡監督の復帰戦で会心の勝利。2年連続のリーグ優勝へ、上位2球団をピタリと追走している。