オリックスは山本由伸で勝てず首位と3差… 水本監督代行「球数の部分も考えて投げさせた」

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2022.8.26(金) 22:39

オリックス・山本由伸

● オリックス 2 - 3 西武 ○
<22回戦・京セラD大阪>

 オリックスは西武を本拠地に迎えた上位対決3連戦の初戦を落とした。試合前時点で「1.5」だった2位・西武とのゲーム差は「2.5」に拡大。依然として3位の座をキープしているものの、同日の試合で勝利した首位・ソフトバンクとのゲーム差も「3」に広がった。

 オリックスはエース山本由伸が先発。山本は7回2失点で降板し、同点のまま8回からワゲスパック、平野佳寿と継投に入るも、延長10回に登板した近藤大亮が捕まってしまった。先頭の愛斗に二塁打を打たれると、犠打で一死三塁とされ、代打・栗山巧に犠飛を許し、これが決勝点に。打線は相手先発・今井達也に9回144球2失点と抑え込まれ、1点ビハインドの10回裏は増田達至の前に一死から走者を出すも攻めきれず、エースが先発した大事なカード初戦を落とした。

 7回2失点で勝敗がつかなかった山本は、降板後に「調子自体は悪くなかったと思いますが、先制点を許してしまったところを反省しないといけませんし、チームがその裏にすぐ逆転してくれていただけに、(7回のホームランで)リードを守り切れなかったことが悔しいです」と、1点リードしていた7回の先頭打者・山川穂高に許した36号同点ソロを悔やんだ。

 新型コロナウイルス陽性判定を受けた中嶋聡監督に代わり「監督代行」としてチームの指揮を執った水本勝己ヘッドコーチは、「(山本の状態は)良い方だったと思うし、球数も順調に来ていたので、あのクラスの勝負でホームランというのが出てしまったということは、本人も悔しい思いもあると思う。まだまだ後ろもあるので、球数の部分も考えて投げさせたつもり」と、7回107球でマウンドを降りたエースの投球を振り返った。

 また、攻撃面では1回に福田周平、2回に宗佑磨、7回に小田裕也が盗塁死し、攻撃が噛み合わなかったが、「がむしゃらに走らせたわけじゃないので、そこの部分は反省してやっていきたい」と話した。

 監督代行を任された初戦で“初勝利”とはならず、チームは首位と3差に後退。監督代行は「去年から今年の頭にかけて、監督と話し合いながらゲーム展開を見ながら選手の起用法をやってきているので、大して違和感はなかったですけど、やっぱり監督がいない時に勝ちたいというのがいちばんの気持ちだった。そこのところはもう一回、明日からやっていきたいと思う」と、明日のカード2戦目へ切り替えていた。

取材・文=どら増田


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